オプジーボを投与したのは、15回で終了しました。

 

 定期的に検査するCTでは、癌は全く小さくならず、落胆しそうになる私に先生は「大きくなっていないのは、効いてるって思えばいいよ。」と軽く笑っていました。

 

 オプジーボの投与はあまり苦痛を感じませんでしたが、皮膚疾患が少しでたので、「ロコイド」軟膏を少し塗りました。

 

 10回目ぐらいから、投与後2~3日下痢するようになりましたがあまり気にしていませんでした。

 

 下痢は、投与の回数が増えるに比例して下痢の日数が増えていきました。

 

 14回投与して、下痢が悪化したため、入院しました。入院は20日の長期になってしまいました。

 

 下痢をしても私は元気でした。

 

 PET CTの結果を聞く日、私は「まだ大きくピカピカ光っているだろうが、それでもがっかりするのはやめよう。何があっても受け入れるのだと覚悟していました。

 

 ですから、先生が「癌が消えて見えなくなりました。」とおっしゃった時も喜びませんでした。

 

 第一に信じられない。あんなに大きかった癌。しかも途中経過でも全く小さくならなかった癌。誰か他の患者さんと画像がすり替わったのでは・・・?と信じられませんでした。

 

 喜べなかった理由、第2は、どうせすぐまた現れる。

 今までどんなに泣いてきたことか。

 

 ここで喜んでもまた、がっかりする自分。娘もがっかりする。

 

 きつねにつままれるとはこのことか?と思うくらい、だまされているような気分でした。