朝は苦手だ。
「……ぉはょ」
呟くように言い部屋に入ると、
「おっはよ!」「おぉ…はょぉー」
元気な相葉くんと眠そうなリーダーの返事。
「あれ?二人きり?マネジャーは?」
「ミーティングだって」
「ミーティング?」
「これの事だと思うよ?ニノちゃんとしょーちゃんのラブラブスキャンダル‼」
ジャーン‼と相葉くんが見せてくれた、雑誌のゲラには仲良く手を繋いで歩く二人の後姿と、ニノが翔くんの首に腕を回して、キスしてるようにも見える写真が載っている。
「何これ?」
「知らなかったの?来るとき聞かなかった?」
「朝はなるべくほっておいてくれるよう、頼んであるから…」
そう言えば、マネがなんか言いたそうにチラチラ見てたような…。
「ふふ、何ふざけてるんだろうねぇ。まったく」
確かにあの二人はこういう悪ふざけ、良くするけど…。
トントン…
ドアがノックされ、翔くんの顔が覗いた。すぐ後ろにニノの姿も見える。
「おはよー!噂のお二人さん、同伴なのぉ?」
相葉くんがヒラヒラ記事を振って見せる。
「おはよう。イヤ、同伴な訳じゃないんだけど」
と、翔くんはさりげなくニノをエスコートするように部屋の中に入れてやると、首を出し廊下の様子を伺ってから、ドアの鍵を閉めた。
「バッチリ撮られちゃってさ、何ふざけてるののよ?」
相葉くんが無邪気に話しかける。
「うん、その件なんだけど、3人に話しがあって」
「え?なぁに?」
相葉くんは黒目がちな瞳をきゅるんと輝かさせて尋ねる。
翔くんはきゅっと唇を引き締めると、ニノの方にチラッと視線を向けた。翔くん越しにニノが微かに頷いたような気配を感じる。
そして、つぎの瞬間、翔くんは口早に言った。
「実は俺とニノ付き合ってる」