『無恥の恥』/酒井順子
"祭のような盛り上がりが一段落ついた頃、互いが何を「好き」かという問題は、割とどうでもよくなってくるのでした。彼はサッカーが好きで彼女は水泳が好き、というカップルであっても、彼が家でサッカー番組を堪能している間に、彼女はプールに出かければいいわけで、既に関係が安定してきた二人の場合は、別個に「好き」を深めていくことができる。そうなった時に、さらに関係性を深めることができるか否かを握るもう一つのポイントがあるような気が私はするのです。してそのポイントとは、「恥の感覚」が同じであるか否か。"
紫式部が、清少納言が枕草子で書いた自慢を非難していたという話、おもしろいなぁ。
"本当は自らの教養に対して強い自倍と自負を持っていたけれど、教養自慢ほど恥ずかしい行為は無い。「一」すら書けないとはあまりにカマトトすぎるのではないかという気もしますが、とにかく彼女は必死に自分の教養を隠していました。だというのに清少納言は、恥じらうそぶりも見せずに、宮中で自らの教養をアピールしまくっている。そのせいで貴族達の人気者となり、あまつさえ、「褒められちゃった!」と、無邪気に枕草子に書き残しているとは、この恥知らずの女めがっ。.....という感情が、紫式部日記にほとばしり出ているのであり、"
「全てのエッセイは自慢話である」というのは井上ひさしの言葉らしい。
著者曰く、文章を書く仕事はストリッパーと似ていると。不特定多数にみせるのは大丈夫だけど、友達や家族などの知り合いばかりが集まっているところ(ここではfacebook)では恥ずかしくて躊躇するというようなことを書いていて、妙に納得した。
『ご縁と線引き』/浅見帆帆子
"現在の生活環境や会う頻度とは別次元で存在している縁の深さ、魂の結びつきというようなものも感じた1年でした。こんな話も含めて、人の縁というのは本当に面白いと思います。人生は長く、「起こることはベスト」なので、これからが楽しみです。"という、日記。
"解決できないことが起きたら、それは脇に置いといて、目の前のそれとは全然関係ないことでプラスのパワーをためる"
これがあったおかげでこれがある、と思おうと思えばなんでもそう捉えられるし、そうした方がスッキリすることも多いのでそうしてる。人生は思い込みなのかもと改めて思わされる一冊。
『昨日、書きそびれたこと。』/鈴木竣介
"4/2(水)のこと。コンビニの会計時、アプリ利用の勧めを一度かわした後も妙に粘られたので折れてじゃあ...とポケットに手を入れたらスマホを忘れてきたことに気付いて、拍子抜けで二人で笑い合った。あんな風にもっと、知らない人と笑い合って暮らしたい。"
"4/12(土)のこと。桜は触ると柔らかい。"
"10/17(金)のこと。親しい人との会話の中にある「〇〇さんっぽいな~」という感情をずっと繰り返したい。半分ぐらいは愛だなと思う。"
ぱらっと読んだら切り取り方がすてきで短文なのにすごいなぁと思い、手にとった。
日記エッセイが続いたな!私も挑戦しようかな。誰に読まれることも考えない自分のための日記がいいな。
こちらの本は、ZINEや雑貨をたくさん取り扱っている、南阿佐ヶ谷ポポタムで購入。
とっても好みな本屋さんでまたいきたい!










