暑中お見舞い申し上げます
みなさん、お元気ですか?

私は、大好物の桃をたくさん戴いたので、毎日少しずつ食べています。(桃を剥いて切るのが面倒でそのままかぶりついたりもしている)小さな冷蔵庫が良い香りで包まれていて幸せです。

溶けそうな暑さに、おもわずアイスクリームやおっきいかき氷やら食べたくなりますが、冷たいものはほどほどに、ですね。


いろいろと延期や中止になったりの繰り返しですが、とにもかくにも健康一番なので、引きつづきやれることを元気に頑張りたいと思います夏!


みなさまも、ご自愛ください。

さて、ちょっぴりバタバタしていた7月だったので(上の写真はぜんぜん関係ない)、ゆったり大らかな気持ちになれそうな本と、お友達からお借りした素敵な一冊を読みました。

涼しいお部屋で読書、さいこーですね。

『図書館の神様』/瀬尾まいこ

海の近くにある高校、部員一名の文学部。主人公は顧問の先生。唯一の部員であり部長の垣内くんが作った詩の中の "雑草は、強いと言いますが、どうしてでしょう。彼らだって弱い部分があるはずです。(中略) 僕は彼らの弱い心を見つけられるそんな大人になりたいです"というのがとても好き。


『見えない誰かと』/瀬尾まいこ

家族や職場の人や生徒のことが書かれているエッセイ。妹と新発売のお菓子について毎日メールを送りあっているの微笑ましい。のんびり呑気で一緒にいるとリラックスしてしまう従兄弟のたぬき兄ちゃんの話も好き。最近読んだ『図書館の神様』は実話を元にした物語だったのね!


『幸福な食卓』/瀬尾まいこ

父を辞めると宣言した父をはじめ、母も兄も、主人公 佐和子の家族はちょっとヘン。と、あらすじにあったけど...全然ヘンじゃなかった。みんな家族に、人に、自分に、とっても誠実。だからこその全て。ヘンじゃなく見える方が、本当はヘンなのかもしれない。シュークリームに泣いた。


『かならず先に好きになるどうぶつ。』/糸井重里

"価値あることは、ことばのなかにはすこししかなくて、なにを、どうしてきたかのなかにあります。しかも、そのことについて、ほんとうに知っているのは本人だけだったりもします。"

"朝から人としてやや粗末に扱われた日には、かつ丼を食うんだ"

うまく言葉にできない感情や事柄を見事に代弁してくれているような一冊。さくらももこについて書かれた文章もとても良かったなぁ。


『羊と鋼の森』/宮下奈都
ピアノの調律師の物語。からだにスーっと染み渡るような美しい文章。新米調律師の主人公が先輩やお客さんと関わることによって成長していく姿を見ていると、何をやるにせよコツコツやるしかないのだと励まされる。そして作中に何回も出てきた、人それぞれ見えている景色は違うもの、という表現、本当にそう思うし、だからこそ正しさなんていうものはないのだなと、あらためて。気をつけたいね。それにしても調律師というお仕事、奥深くて素敵。アマプラで映画も観てみた。上白石姉妹ぴったり!