また電車に傘を忘れてしまった日。
駅から目的地のスタジオまではそんなに遠くないし、踊ってるうちに止むかもしれないから、買うのはもったいないしな。

小雨の中リュックを背負いイヤホンを耳につけて歩いていると、前から歩いてくる傘をさしたおばあちゃんがニコニコしながら、なにか私に話しかけている。

イヤホンを外し、どうしました?という表情をすると、
「家の前だったら、貸してあげられたのに」と。

一瞬なんのことか分からなかった。
あぁ、傘か。
分からなくなるくらい、こういうのが久しぶりだったのかも。



英気を養いたい時のランチに一人でよく行く、しゃぶ葉。
豚肉とお野菜の食べ放題。
大好物のワカメごはんと、うどんも思いっきり食べられて幸せ。

タレのお気に入りは、ゴマだれにネギとザーサイとオニオンチップを混ぜたもの、と、なんといっても和風だし!これが大好き。

そんな和風だしを器に注いでいると
「美味しいの?!」と背後から声がした。

振り向くと、その中年男性のおじちゃんは
「それ、ずっと気になってたんだよね!美味しいの?!」と私にしっかり問いかけた。

とっさに「美味しいです!私はここでは、これしか食べないくらい。ネギと柚子胡椒を入れるとより美味しいです」と言い渡し、おじちゃんに会釈して席に戻る。

なんだか心臓バクバク。
恋ではない。
自分が好きだと思うものを相手も気に入ってくれるかにドキドキした。

気になるなら食べ放題なんだし試してみれば良いのに〜って思ったりもするけど、お肉の一枚一枚すべてを自分が納得いくかたちで美味しくいただきたい気持ちも分かる...。

そのあと、なぜか気恥ずかしく、お味はお口に合ったのかも不安で、おじちゃんに顔を合わせないよう頃合いを見て、ダッシュで野菜のお替りをしに行ったり、ソフトクリームを作ったり、忙しかった。



人との触れ合い(物理的じゃなくて心のほう)に臆病にならないで居続けられたら良いなぁって、最近すごく思います。

深呼吸すると、夏の夜の匂いがしてきましたね。
どうぞ、8月も宜しくお願いします!
あやイヒ