仕事終わりの母と待ち合わせ、外でご飯を食べてきたのに。
帰るやいなや、鰻弁当にメロンを出してくれる母。わたしが最近ずっと食べたかった二大巨頭ではないか。
「さっきのうどん食べなきゃ良かったと思われてるうどんが可哀想だよ...!」と半泣きで訴えながら、とりあえず鰻は半分たいらげた。メロンは写真を撮る前に食べちゃった。
残りは、明日の朝か。ひとっ風呂入った後か。
「ゼリーとプリンも作ってあるよ〜」と母。なにそれ。今日の母さん、気合い入ってるぞ。そんなの両方ぜったい食べたい。時間が足りない。どうしよう。
実家は、バイキング会場のようだ。
高校生からハタチくらいまで、立川の高島屋のレストラン街にある天ぷら屋さんで働いていた。ウェイトレスが主だったけど、たまに地下のお惣菜天ぷらの売り子としてもお手伝いしていた。
天ぷら屋は年越し、となりの鰻屋は土用の丑の日が勝負。人が溢れて、活気で満ち満ちとする。
家族のために。友人や恋人と一緒に。自分のために食べたい量を。
人の数だけ、天ぷらや鰻の数だけ、想いがあるのだなぁと、忙しくもとても好きなアルバイトだった。
そんなことを思い出した夏の夜〜
あや

