昼ごはんを食べながら夕食のメニューを考えるほどの食いしん坊。
激しく〆切中なのに編集者の目を盗んでディナーの予約を入れ、差し入れをモグモグ。冷蔵庫が空になるまで料理をし、おいしいものを存分に食べるため絶食ダイエットに挑戦...。どうにも止まらない自らの「喰い意地」を描いたエッセイ集。
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安野モヨコ展の物販コーナーでふっと目に止まり、購入したもの。
特段グルメなわけでも、料理上手なわけでもない著者が料理について綴る本は今までなかっただろうから面白いかなぁと書くことにした。という動機は、深く頷ける。
詳しく知識があることもとっても素敵なことだし、でもそうじゃない場合もその人にしか伝えられない表現が必ずあって、
このエッセイは食事というテーマを真ん中に、漫画家ならではの視点から日常風景が楽しく綴られていること、挿絵が美しいことがとっても素敵だと思う。
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共感できるお話がたくさんあったけど、一番は【漫画と食事】かなぁ。
グルメ漫画でもなく、特にその食事が話の要でもないのに、漫画に出てくる食事が美味しそうでたまらなくて影響を受けてしまう...というお話。
私は幼少期、香りがキツくて色も不気味なカレーライスという食べものをあまり好きになれなくて、給食も一人ワカメふりかけなんぞを忍ばせて、カレーなしで過ごしていた。
そんなとき、漫画「白鳥麗子でございます」で麗子さんがらっきょうが大好きで...という描写があり、そのらっきょうがとっても美味しそうだった為らっきょうにハマり、その流れで簡単にカレーライスも大好きになったという思い出がある。
水が怖くて苦手だった小学生時代も、
「シャチと泳ぐ少女」とかいったドキュメンタリーに影響を受けてシャチのおっきい浮き輪を買ってもらってからは水が大好きになり、少女になりきって流れるプールで流されまくってた記憶あり。
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食べものも、読書も、音楽も、表現も、人間も、
こんなときにはこれ!っていうピッタリが必ずあるはず。
それは本当に人それぞれ、だし。
だから、誰でも、凡人の私でも、
自分の色を発色よく出すことを日々心がけていれば、きっと、いつか、誰かの、あなたのピッタリ!になれる時がくるはずだと、
喜んでもらえたり、救いになれたり、そんな時があるはずだと、そう信じてる。
くすまぬよう、ううん、くすみそうなその色さえも発色よく、素直にいたいものだね。
【くいいじ】を読むと、
肩の力が抜けるような、ふーと深呼吸できたような、そんな気分になる。
気軽に読めるエッセイなので、
時間の空いたときにちょっとずつ読めるよ。な、一冊です。
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