手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ【十二人の手紙】
ワケありな手紙、
妄想が詰まった手紙、
本人から送られたものではなかった手紙、
出生届から死亡届までの公的な届け出のみで構成されたもの、
12+1の短編が綴られています。
☆
手紙を書くとき、人は多かれ少なかれ誰でも、手紙の世界でしばし演じるものなのでは。と、わたしは思う。
普段は、そんなにお喋りじゃないのに手紙では素直に自分の気持ちを吐き出せたり。
はたまた心配させたくないから、余計なことを書かずに、充実してますイエイなふりをしたり。
SNSにも通じるのかもしれないけど、
手紙はより一層、書いてるうちにノッていってしまう感じがして、
なんだか普段は遣わない口調になったり。深夜のラブレター的な。
だから恥ずかしくなって、
だから恥ずかしくなって、
わたしはいつも、ついつい短くなっちゃう。
用件のみっ!なことが多い。
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祖母から、一か月に二度ほど手紙が届く。
一通届いて、バタバタした日常を送って返事を書けないでいると、
またもう一通届くから、慌てて返事を書くのがいつも。
生活が違うと、
時間の流れもきっと違うから、
手紙を書くまでにもいろいろ考えて送ってくれたんだろうなぁと、
ポストを開けるたび、いつも何だか複雑な気持ちになってしまう。
わたしは今回も、
用件のみっ!な、三行の短い葉書を出しました。
【十二人の手紙】の中にも、
ほんとうは、もっと伝えたいことがあるのに...。や、
こう思ってもらえますように...。な、
人間くささたっぷりの駆け引きや感情が溢れている。
不幸だなーとため息ついてしまうお話もあるんだけど、生きてるなぁ。って。
人の温度、あたたかさを感じる。
人生やり直したい!!
んむ、やり直してもあなたの人生はまたあなたの人生だから大差はないさ。
ほんとうに幸せな人生だったかは、本人にしか分からないよね。
な、一冊です。
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追伸: 祖母からの手紙に破かれた跡があるのは、ハサミが見当たらず、封筒から勢いよくバリバリ無理やり、手紙を引っ張りだしたからです。
幸せがあーだこーだ、ガタガタ言ってないでこの横着ガサツな性格を治せ!
自分!!

