リンちゃんは持病の関係で
学校に思うように
通えません


お腹が痛くなったり
食事が食べれなくなったり
風邪が治りにくかったり



先月はほとんど登校できて
なかったな


その前の月は半分以上行けたんだけど…


まあ

無理せず
半分でも通えたらいいかな
と思っています
照れ



そんなリンちゃんは
療養生活が長かったため
小学校がほぼはじめての
集団生活なんです


クラスの同級生があいさつしてくれても
戸惑ってしまって
うまく答えることができません



入院で苦痛な処置が続いたため
親以外には恐怖心があって
最近まで人嫌いでした


誰かが近づくだけで
怯えていたし


親が数秒でも見えなくなると
呼吸ができなくなるほど
パニックになっていました


親がいなくなると苦痛な処置が
起こるという経験からきています


入院で行われる処置は
親がいないところで
することが多いのです



そんな恐怖心が強いリンちゃんが
小学校に通えている


それだけで親もおばあちゃんも
大喜びなのです
照れ





数日前の話なんですが

久しぶりに学校に行くリンちゃんを
マンションの出口まで見送りに
行ったところで


同じクラスの男の子と一緒になりました


「リンちゃん、おはよう」
と男の子は声をかけてくれました


「リンちゃん、おはよう」


戸惑っていて
返事のないリンちゃんに
2回目のあいさつをしたその後に

男の子は小さな声で「あっ」と
思い出したように声を出しました


そしてリンちゃんのほうに近づいてきて
右手を出してタッチのポーズをしたのです
🖐️



それを見たリンちゃんも
ゆっくりと自分の右手を出して
男の子の手にタッチをしました



二人は
タッチであいさつをしたのです



男の子のした行動の意味が分かった
その瞬間、私は
涙が溢れそうになりました




子供たちのまえで大人が泣いたら
ビックリさせてしまう



男の子が自然にしている行動を
邪魔したくはありませんでした



なのでバレないように
なんとか誤魔化しました



男の子はタッチした後ニコッと笑って
先に歩いて行った自分のお兄さんを
追いかけて走って行きました




その後
学校に向かって歩いていく
リンちゃんの後ろ姿を見ていると



クラスの女の子が1人
「おはよう」と後ろから追いかけて行って

リンちゃんの前に両手を出しました


それを見てリンちゃんも両手を出して



二人は手を握り
ニコニコと笑い合ったのです




そっか




そうだ
あいさつは言葉だけじゃないんだ


リンちゃんの友達に気づかされた日でした





ありがとう


ありがとう



私はその場で
自然と何度も言っていました



コミニケーションは言葉だけではない




リンちゃんもクラスのお友達も
楽しい小学校生活を
送れますように


こころからそう思いました







ありがとう