翌朝 連絡をすると、その日の午後、すぐに介護ベットを引き取りに来てもらえることになった
こういう場には慣れているのだろう・・営業担当と配送の方も
余計なことなど聞かずに、キビキビと解体をして梱包、運び出していく
ついこの間、ベッドの高さを調整していただいたばかり・・
スッキリとしていく中、またまた、寂しくなってしまった
不謹慎かと思ったが、思い切ってきいてみた
「最近のお葬式って、この辺は普通にやっているのですか・・」
「いろいろですね。コロナで家族葬っていううちもあるし、それでも今まで通りの方もいます」
「ただ・・」
「ただ・・・?」
「地元でそれなりの付き合いがあると、家族だけって思っても、結局、後から弔問に来る場合も多くかえって残された家族がその対応で 大変だったとは聞いたことがあります」と教えてくれた
やはりそうなんだ・・回復を祈りながら、一方で葬儀のことなど考えている
そして、ベッドのなくなった座敷を一通り眺めて気が付いた
写真だ![]()
仏間には父や祖父たちの写真が飾ってある
もしもの時に、葬儀屋さんにせかされて、変な写真を引き伸ばすのは嫌な・・
父の時がそうだった
母には一番気に入っていた、綺麗な写真を用意しておきたい
できたら、電子データのものを探そう
そして、家族で撮影した電子データから、綺麗な、本当に凛とした、母の笑顔を取り出すことができた
まさかね、こんな時が突然くるなんて![]()
棚に飾られている数々の写真をふきながら、家族それぞれのバランスをとるため、配置換えをした
家に弔問に訪れえる親戚や、知人が目にするだろう写真達
そこから詮索はされたくない 家族の関係 それぞれの事情を・・
私はなぜこんなに冷静なのか、こんなことを考えている
でも、家族葬ってどこでできるの?
どうやって決めるのだろうか?
父の時には母がいた
やはり、母には聞きたいことが
まだまだいっぱいあったのだ
ねえ お母さん、どうしたい? どうしたらいいの?
私、間違ってる? だれか正解を教えてほしい
また、病院からの電話が鳴った