中村文則の『遮光』を読みました。
中村さんの作品は、いくつか読ませていただいてるんですけど、あの独特な陰鬱感がたまらないですよね(笑)
では、感想を。
主人公の行為は、とんでもなく狂喜じみてるんですけど、僕には結構理解できるところが多かったです。
それは主人公の行為ではなく、自分自身の葛藤的なところで。
人は誰しも重さの程度は違うにせよ、「陰」の要素は持っていると思います。
主人公は虚言癖なんですけど、それも彼なりの理由があってそうしてきて、自分自身ではそれを重く受け止めてなかったんですよ。
だけど、ある時を境にプツンとそれが自分を不自由にしてしまってることに気付いたというか…改めて自分自身と向き合わなければならなくなったんですね。
自分でもどうしたら良いか分からないし
、本人なりに試行錯誤してもうまくいかなくて、ものすんごいシンドイ状況だったと思います。
僕も自分自身の「陰」を隠して、むしろそれを感じ取らなくて良いように小さい頃から作り上げてきた壁がありました。
十数年も壊れなかったから、自分でも頑丈だと安心していたんですよ。
だけど、壊されるときは簡単で雪崩のように崩れ落ちていくんです(笑)
今も試行錯誤しながら向き合ってますが、やっぱり全部を受け入れるのは難しいし、時に自分を取り乱しそうになります。
人を殺すとか、殴るとか…
自分は絶対にしないとは思ってます。
でも絶対なんてないんですよね。
僕は実行に移さないまでも、殺意を抱いたことはあります。
僕は人間が綺麗にハッピーエンドになるとは思っていません。
自分を確立させるためなら、どんな手もおしまないのが人間だと思っています。
いくら恋人がいて相手のために尽くそうとも、それは自分の見返りやその後を期待しているからじゃないですか。
承認欲求の塊であることは、避けられないと思います(笑)
この作品は、ハッピーエンドで終わらない。だけど、自分と向き合って、もがいて、自分を確立させようとする…そんな感じが好きです。
さて、午後はヒトコマだけ授業。
その前に腹ごしらえでもしましょうかね!
コンビニ行ってきます!