昨日の忘年会で、何故、僕は楽しめたのか。
それは、私服を着て、男子と見なしてくれる人が多くて、カミングアウトをしてなくても自然体でいれたからだと思う。
とにかく、居心地が良かったのだ。
同期と話す機会は、内定をもらった直後にも、内定式でもあった。それでも、僕は心を開こうとせず、唯一の友達の近くになるべくいるようにしていた。
配属先で仲良くできればいいや。
どうせ転職するんだ。
親父と揉めて、嫌で入った会社だ。
心開くべからず…。
本当は、前向きになりたいのに、同期とも仲良くなりたいのに、スーツを着ている僕は本当の自分じゃないと思い込んでしまって、マイナスの理由ばかりを並べていた。
「服装なんて関係ない」
きっと、当事者でなければ伝わらないし、分かち合うことも難しいであろう。
でも、僕にとって、やっぱり服装や髪型は重要な自己表現のひとつなのだ。
仕事に性別やセクシャリティは関係ないのは、よく分かってる。
でも、僕はカミングアウトしてから、「女子」を演じるのが日に日にきつくなっている。
三月に、もう我慢しなくていいよと今まで墓場まで持っていこうとしていた事柄の糸がプツンと切れて、色んな気持ちが溢れでてきた。
男女とか関係ないと言われても、僕はその指標で悩んできたわけで、その指標のせいで苦労することも多かった。
気にするなと言われても、中々難しい。
だから、スーツや制服を着ると、どうしてもその指標が気になって、女子を演じるモードに入ってしまう。
今の俺は違う、本当の俺じゃないと、常に変な暗示をかけ続ける。
これが結構シンドイのだ。。
昨日は普段通りの私服で行って、男として扱ってもらえることも多くて(カミングアウトしてなくても)、色んな突っ込みを入れられても、居心地がよかった。
だから、普通に自分らしくいれて、積極的にコミュニーケションもとれた。
男女という指標があった時、僕は「男」として認められた上で、ひとりの人間として男女問わず仲良くしたい。
初対面の指標は、どうしても男女のカテゴリに分けられ、接することになる。
最初のフィルターが強くかかる、企業という場だからこそ余計、カミングアウトができて、いずれの行く末もちゃんと周囲に伝えたいと強く思うのだ。
就活する前、僕は居心地の良さは重要視していても、「日本の企業では難しいだろ」と思っていて、居心地の良さ的なのものははずさなければと感じていた。
だけど、朝井リョウが日経のインタビューで、
「新入社員で『あまりにも仕事がつらいが、3年間勤めないと職歴にならない』などと、袋小路にはまっている人もいるかもしれない。いいか悪いかの尺度ではなく、居心地がいいか悪いかに着眼点を移すのも手だと思う」
と言っていたのを思い出した。
そうじゃん、別に居心地の良さを(会社に)求めてもええやんって。
来年の四月。
僕は、二週間の研修で女子寮にぶちこまれ、制服研修もしなければならない。
人事にカミングアウトしてるとは言え、お堅い企業過ぎて、配慮してくれると言いつつ、あまりあてにならない。
親父とグルだしな。。
居心地の良さとは、自分で求め、自分でも動かないといけない。
きっと、忘年会の雰囲気で行けば大丈夫だろう。でも、やっぱりスーツのバイアスがかかると厳しいかな?
不安と期待がいりまじる残り数ヵ月間、僕はちゃんと僕で生きていけるよう、少しずつ土台作りをしなければと思う。
明るい未来が待ってますように。