【題名】
名も無き幽霊令嬢は、今日も壁をすり抜ける ~死んでしまったみたいなので、最後に誰かのお役に立とうと思います~
作者:朝姫 夢
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【あらすじ】
ある日目を開けたら、なぜか見知らぬ部屋の中。
あら、ここはどこかしら?というか、わたくしは一体誰なのかしら?
自分の名前もここにいる理由も思い出せないまま、ただぼんやりと辺りを見回していたら。
「君は……?一体どこから入って、そしてなぜ体が透けた状態で浮いている?」
言われて自分の体を確かめてから、ようやく気付く。
『あら本当、透けていますね。それに浮いていますわね』
「……今、私がそう告げたばかりなのだが?」
どうやらわたくし、死んでしまったみたいですね。
じゃあ折角なので、目の前のこの方のお役に立ちたいと思います。
魂だけのおそらく令嬢と、彼女の姿や声が唯一認識できる第一王子。
命を狙われることの多い第一王子のために、名も無き幽霊は今日も壁をすり抜けて情報を集めます!!
『今日の差し入れには、毒が仕込まれているようですから。右下のお菓子だけは、食べないようにしてくださいね』
「…………君は……。便利と言えば便利だが、時折違う意味で怖いな……」
幽霊令嬢と第一王子は、果たして王宮内の敵を全て排除することが出来るのか…!!
そして全てが終わった時、二人に待ち受ける別れとは――
人×幽霊の、異色恋愛ミステリー!
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ヒーローとヒロインの掛け合いが面白くて
ほっこりしながらもサクサクと読めるし
ちょっと怪しい人たちがいてどっちが悪者?!
と思いながら楽しく読めました
ヒロインが自分は死んでるからってなんでもしていいと思ってるところも
大胆だしさっぱりしてて大好き
黒幕の最期に少し考えさせられる
ざまぁとは違うし…
復讐している間に自分も恨んでいた人たちと同類になってたって気づいた時の絶望のまま死んじゃうのが報いだったのか。
かわいい2人のお話でした
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