まだ続いてました笑
俺節の余韻はまだ消えてませんよ。
いつもバスの中で書いています。

終演後のACTシアター。
夜公演のはずなのに、撮ったら照明の関係で上のほうが夕方みたいになってますね。
以下ネタバレしてます。
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俺節、もちろん座長も福士さんもシャーロットさんも凄い素敵だったんだけど、
脇役のキャストさんたちが本当に秀逸で、全てのシーンに見入ってしまってました。

大野さんがギター片手に歌う歌も心に寄り添うようないいBGMで(だからこそ流しなんだけど)
それでもカラオケに少しずつ仕事を奪われていく様がなんとも切ない。
(母に、スナックにカラオケが導入され始めたシーンがあったよっていったら、懐かしげに、そんなこともあったねぇって言われた)

ストリッパーのお姉さんたちもあったかい。
言葉は丁寧じゃなくても、本気でテレサを大事に思ってくれてる。
不法滞在の堂々と生きているわけにいかないお姉さんたち。仕事も辛いだろう。
でも、いつも仲間と喋るときは目が生き生きしていて楽しそうだった。
肩書きとしては仕事仲間なのかもしれないけど、仕事仲間を超えて、それぞれ背負ってるものも丸ごとみんな分かり合えている仲間。
テレサに悲しい思いをしてほしくない、でも2人を応援してあげたい。
それでも背中を押す、コージにテレサを任せようと決めて協力するお姉さんたち、恰好いい!!
めちゃくちゃ恰好いい!!

みれん横丁の人々もなんだかずっと見ていたい。
社会的地位で言えば、底辺なのかもしれない。
どこに行ってもいづらい人々かもしれない。
でも、今では街に誰がいるかなんて分からないなかで、みれん横丁はみんなが肩を寄せ合って生きてる。
誰が何してるか横丁のなかではみんなが知ってる。
そういう繋がりは時に疲れるけど、時に羨ましくもある。
みんなでデモをけしかけるシーン、みんなで合唱するシーン、2幕の終わりで新聞片手に盛り上がるシーン。
本当に1つになったときのパワーが大きくて、何度も圧倒されてしまった。偉くてスンッてしてる人なんかより、人情があって憎めない感じ。


こうして見ていても、
書いた人も書いてない人も、
舞台に出てきたどんな役もみんながみんな、どこかしか生きづらさを感じている。
観客だって、毎日が幸福でもう何も望まないくらい上手くいってますなんて人はそうそういないと思う。

だからこその演歌!!
演歌!!

演歌って、何かが欠けてる人とか、何かをぶつけたい人とか、何かにぶつかっている人、
戦ってる人に響く歌なんだなぁと心から思いました。

私は演歌好きですけど、世代的に演歌世代じゃない。
知ってる歌も知らない歌もあったけど、
それでも響かない歌は1曲もなかった。
共感しきれなくても、涙は出てくる。
最初に演歌がテーマの舞台って聞いたとき、一瞬ためらったけど、何の問題もなかった。

私はやっぱり、北国の春が1番好きだったかな。
故郷ってのは、帰りたくても帰れないところっていうお姉さんのセリフにブルッときて。
それを歌うコージにも、テレサにも、感じ入ってしまって。
観客にしても、一人一人色々な歌が色々な響き方してるんだろうなと。
観劇後はそんなことを思っていました。

歌の使われ方も要素としてありますが、
今回の舞台はステージの使い方が見ていても興味深くて、素晴らしかったと思いました。
3時間超えと聞いて、時間だけ聞くと長いなと思いましたが、あの舞台の展開…全く飽きませんでした。むしろ、はやっ!って感じ。

舞台のあちこちで同時に物語が進行していく展開の仕方。舞台でやるとなかなか不思議な感じがしますが、でもそれってリアルですよね。
誰かが生活してるとき、また別の誰かが同じように同じ時間を暮らしてるのですもんね。
とても時系列として追いやすかったですし、自然にストーリーに入って行きました。
同時に進行していても、誰が何をしているかわかるし、すべての音声が聞こえながらどれかに集中して見られるような、絶妙なクロスがありました。
また転換にしても、前のシーンと次のシーンが非常によくつながっていって、
歌にしても話にしても、流れというものを意識しながら見ることができて、かなりストレスフリーでした。
また、奥行きだけでなく、手前にも舞台を広げていて、非常に空間が広く感じました。
奥から手前、手前から奥、色んな動きがあってめまぐるしい。
プラネットギャラクティカ(笑)のファンの皆様とか、どこから?ってくらい色んなところから集まってきて、ガヤガヤ感がリアルに出ていて、
面白かったです。

あともう1つ書いて終わりにします。

今日見に行った友人に、勉強頭に入らない!と言われました。
私はその為にも書いてます。
忘れてもいい、じゃないけど、
自分の脳の容量を空けるには、記録じゃなくても覚えておきたい感覚的なものはなるべく書かないとって思うから。
感覚って、忘れるわけにいかない!って思っちゃうんですよ。細かい情報よりも。
もうすぐテストなので、舞台の余韻にいつまでも満たされているわけにいかないのです。
単語覚えなきゃ。


それではまた。