ヒアリングでオープンクエスチョンを行って感じた難しさ

オープンクエスチョンの質問で始めたヒアリングだったが、手応えとしてはかなり厳しかった。

聞きたいことは聞けたが、聞きたいことしか聞けなかったし、ヒアリング中の空気もかなり悪く、僕自身進行のしずらさを感じていた。

今回は反省も兼ね、結局どうするべきだったのかを探りたい。

 

クローズドクエスチョンよりオープンクエスチョンが必要

デザインってヒアリングするけれど、基本的にはオープンクエスチョンにしたい。

なぜならユーザーは結構思ったより簡単に自分(デザイナー)の想定を超えてくるから。

そしてその想定は思ったよりも尖ってることが多く、その尖に合わせることでかなりシンプルなデザインを作ることができたりする。

ただ、注意が必要なのはこのユーザーはユーザー自身であることがかなり重要という部分だ。

ユーザーでない、自称ユーザーをよく知る人が口を出すとユーザーと自分の意見、事業の都合の混同が生じ、結局全然シンプルではないデザインが出来上がることになる。

だからこそ、ユーザーに直接、ユーザー自身の言葉で語ってもらう必要がある。そのためのオープンクエスチョンだ。

ただ、今回はヒアリング対象に「だいぶオープンな質問ですね」と言われた。今見直すと確かにオープン過ぎた。何せ質問内容が下記のものだ

  • 操作性について気になるところはあるか
  • 変更点を聞いて不安を感じる部分はあるか

これでは確かに何について論じるべきか分からないかもしれない。

 

オープンクエスチョンすぎるとは?

BtoBの場合、ユーザーは時間が全然ないビジネスマン。

当然オープンクエスチョンは嫌がられる。

ビジネスマンは時間を取られず、時間を取らないクローズドクエスチョンを好む人がそれなりに多い。議論が発散し、終わりが読めない状態になるのを嫌うのだ。

「デザイナー」はオープンクエスチョンから大切な情報を取得しつつ、その情報をベースにどのような改善が行えるかを探っていく。

とはいえ、今回のようにオープンすぎるとそもそも議論が生じないため、ヒアリングとしては下の下になる。オープンとはいえ、論点はどこなのかは整理する必要があるのだ。

そしてUI改善における論点とは操作性や不安ではなく、その画面における目的をより効率的に果たせるかである。

だからこそ

目的の明確化UIがその目的達成に影響する要因の二つを明確にし、ヒアリングではそこを探る必要がある。

操作性や不安は目的達成の一因にはなりうるが、目的と結びついて論じられなければ制作のヒントにはなり得ない。

 

オープンクエスチョンをよりクローズドにするための仮説提示

とはいえ今回は目的や影響要因は明確だった。
しかしそれをどう議論の俎上に乗せるべきなのかという部分で非常に荒かったのだ。
検索機能として見つかりやすいようにサジェスト部分をこう改善してみましたが、この改善点に不安はありませんか?
と言ってもどこに不安が生じうるか聞いている側はわからない。
だからこそ、議論の俎上に載せる際に仮説が必要なのかもしれない。
検索機能として見つかりやすいようにサジェスト部分をこう改善した結果、リストのクリック性は上がったもののカーソル移動距離が長くなった。このネガティブ要因は需要できるか。
といった聞き方がベターだと思われる。
UI改善は改善だと思われる仮説をベースに進む。それは変更によるメリットとデメリットを比べた際にユーザーにとってのメリットが上回るならば採用すると言った決め方を行うべきだ。
だからこそ、ここでは
  • それはメリットになりうるのか
  • デメリットは受容できるのか
と言った面を仮説として提示していくと良いのかもしれない。
この聞き方にすると結構クローズドな質問になってしまうが、補足や訂正などを含めていくと案外オープンな返答が返ってくるものだ。
それにそもそも会話のキャッチボールを行いやすい状態を作らなければオープンな回答というものは望みにくいものなのかもしれない。
 

デザイン案は仮説である

意識的にせよ、無意識的にせよ、作られたデザインは何かしらの仮説に基づいて作られている。もしくはデザインすることにより、仮説が作られている。
なので、仮説をうまく説明できない、もしくは仮説とデザインの関係が見えないと思った時、デザインをよく眺めてみる。
そこに無意識に存在している仮説を紐解いていくべきだ。
もしそれがリサーチ結果や言語化した目的などとずれているものならば、そのデザインのベースにある仮説は見当違いな可能性がある。
リサーチをベースに仮説を作る、仮説をベースにリサーチする。どちらでも問題はないと思うが、仮説はいつでも叩き台だという意識を忘れないようにしたい。