来ない来ない来ない…。

 

頭がそれで一杯になったあんこは

もう待っていられなくて、クリニックへ行った。

 

 

塩先生は

 

「あれーまだ来ない?私の計算違いかな?」

 

と。そして

 

「あがっちゃうって、それはありません。」

 

と、きっぱり。

 

 

あーよかった。

心からホッとした。

 

もしもなんらかの要因で来ないだけなら

あがってしまってないのなら

どうにかする方法はあるはずだ、多分。

 

そして、塩先生は続けた。

 

「妊娠してる可能性はありませんか?」

 

え?

ニンシン??

ドウイウコト???

 

そう言われれば、胸が張ってる状況が続いてたよね。

そろそろ生理が来るのだろうと思ってたけど

来なかったのはそのせい?

これって妊娠の症状の一つよね。

 

でも待って。

前回の排卵日っていつよ?

そもそも旦那君出張でずっといなかったよね。

 

ちょっとパニックったが、

考えれば考えるほどそれはない。

 

先生は続けた。

 

「もしも、なんらかの要因で排卵して

しまっていた場合、手術前の採卵は行えません。」

 

えーーーーーーー。

先生よ。

そういう言いずらい事をサラッというの、止めてくんないかな。

 

まー、申し訳なさそうに言ったって

状況が良くなるわけじゃないけどさ。

もしも今回採卵ができなければ

次回は身も心も卵もますます大人になってるわけで。

 

とにかく内診しましょ…って話になった。

 

結果。。。

 

 

 

 

 

「あんこさん、もうすぐ来ますよ。」

 

 

 

 

 

とりあえず妊娠もしてないけど、

排卵もしてない。

あがってもいない。

 

もーそれだけで有難いと思ってしまった。

 

治療について、旦那君は反対する事もしない。

治療代はキツイけど、どうにか暮らしてはいる。

 

治療前の採卵に向けてハリキリ過ぎていた

自分がいけなかったのか?

 

あまり多くを求めすぎてしまい、バチが当たったのか?

 

 

なんか良く分からないけど、今の状況を

当たり前と思っちゃいけないんだな…って感じた。

 

この状況に感謝だな…って。

 

 

先生には

 

「卵、育ってきてますよ。

季節も良くなってきたしね。体調も整うよね。」

 

って言われた。

 

 

とりあえず、妊活卒業の一択は避けられた。

 

手術から6ヶ月後の事を考えると、怖いし、想像もできない。

たった6ヶ月だけど、人生の中で大事な6ヶ月。

長い長い6ヶ月。

 

けど、

結婚が遅かったのも、

それで妊活スタートが高齢になったのも、

今のクリニックを選んだのも、

田舎に嫁に行ったのも

手術する事を決めたのも…

全ては自分で決めた事。

 

これがあんこの人生。

 

今は、感謝の気持ちを忘れずに謙虚にならないといかんな。

健康体で元気に生きているだけでも有難い。

 

 

そう思い、クリニックから帰宅した。

 

その翌日、待ちに待った生理がやってきた。