実家の床の間が燃えていた。

そこにあるコタツで、帰省したばかりの姉が

昼寝をしているはず。

1人では消せなそうなくらいに燃えている。

とりあえず、母に協力してもらって消化する

しかない。

母は台所で洗い物をしている。

あんこは叫んだ。

 

「お母さ………」

 

 

 

 

あんこは自分の叫び声で目が覚めた。

 

 

 

 

夢だった。

 

 

 

 

汗だくだった。

 

 

 

 

 

とりあえず、ベッドサイドにあるスマホを手

に取り、夢占いサイトを開いた。

 

 

 

 

※火事

 

幸運を暗示します。

思いがけない大きな利益を得たり、何事にも

期待以上の結果を出せそうです。

特に自分の家が火事になったり、激しく燃え

上がる夢ほどより大きな幸運に恵まれるでしょう。

また火事の夢は、激しい感情を示し、強い

欲求や願望、意欲の表れでもあります。

 

 

うわっ!

 

これって!?!?

 

なんか妊娠してる気がしてきた。

こんな夢、なかなか見ないよね?

 

 

 

ちなみにちょうどその頃から、

咳き込むようになっていた。

 

結構、咳が出てしまい、お腹に響きまくって

しまっていた。

 

勿論、薬は飲まない。

 

体温37.5度は、妊娠の兆候ではなく単なる

風邪だったみたい。

 

こんな大事な時に風邪引くなんて。

 

 

せめて夢が正夢でありますように…

 

そう願っていた。