急遽移植延期となり、次回の診察は『相談』
の枠で予約をすように指示を受けたあんこ。
先生は
「ご主人といらしても良いですよ。」
との事。
あんこの通うクリニックは、男子禁制。
けれど『相談』の場合は、全ての診療後に
行うので夫同伴でも良しとしている様子。
早速、旦那君にその事を伝えると、
「一緒に行くよ」って言ってくれた。
その気持ち、嬉しい。
けどな…
一緒に行くっていたって、それはいつ?
旦那君の仕事終了後では、相談時間に間に合わない。
会社からクリニックへの移動時間を考えると無理がある。
かと言って、早退する必要はないと考えた。
あんことしては、今後の治療方針を早急に決めたい。
決めた方向に向けて、邁進したいのだ。
だって体内時計がカチカチ…って。
残り時間は少ないのだから。
「あんこ1人で聞いて来るね。」
旦那君に気持ちを話し、すぐに先生と
『相談』の時間を確保した。
塩先生との『相談』の時間、
先生はいつもより穏やかだった。
いつも待っている患者さんのために診療所を
走り回っている時とは別の顔だった。
このクリニックに通い始めた時は、
塩対応の塩先生が苦手だった。
けど、いつからか分からないけど
この頃になると先生の忙しさを理解する
気持ちと信頼する気持ちが強くなっていた。
「あんこさん、今回冷凍に至った卵は1個でしたね。
不本意な結果とお思いでしょうが、良い卵が採れたので
悪くないスタートと思って良いと思います。
ただ大きな筋腫があるのでそれを今後どうしてゆくか?」
筋腫自体は妊娠に影響しない場所にあると。
ただあんこの抱える筋腫は約7cm。
大きな筋腫を抱えながら全く問題なく出産する人も
いるので、こればっかりは何とも言えないが
筋腫の手術をするのも一つの選択であると思っている。
…そんな感じのお話だった。
『出産』を前提に考えてくれていた事は嬉しかった。
が、
が、
が、
今から手術???
体内時計の電池、誰か止めてくんないかな。
