5年ほど前に買って読んだ『ゆりちかへ』を再度読んだ。
妊娠中に癌が発覚し、出産後数年で亡くなってしまった女性が著者。
残される娘に宛てた想いを本にしたもので当時はテレビでもドキュメンタリーで放送されていたようだ。
なんで今更この本を読もうと思ったかというと、親戚が癌で亡くなったという話を聞いたからだ。
親戚と言っても、会ったこともないし名前もうろ覚えな夫側の親戚。
齢54歳、子どもたちは成人しているもののまだ未婚でこれから夫婦の時間を楽しめるって時に病気が発覚したらしい。
本来ならば、子より先に逝くのは自然なことなのだけど彼女達は若すぎた。
けれど、他人ごとだと思わずに向き合って生きていくことは必要だと思っている。
『ゆりちかへ』を書いたあきこさんという女性は、本の中で娘さんに伝えたいことを丁寧に分かりやすく説明している。
その思いは、同じ母親として共感するところも多い。けれど、我が身を振り返ってみると反省すべきところも見えてくる。
死を悟った人は、懸命に生きようとするのだろうけど『いま』を当たり前だと思って生きていると適当に済ませちゃうことだって色々ある。
ご飯を作る時も、子ども達が帰ってきたときのおかえり!も。
寝る前のひと時や、歯磨きの仕上げ。
制服にアイロンをかけたり、絵本を読むとき。
忘れちゃいそうな時だってある。
こんな日常が、永遠に続くわけじゃないってことを。
私は母親になって、7年と3カ月。
五人家族になって、2年と8ヶ月。
みんな元気で、明るくて毎日楽しいけど
私自身だって病気になる可能性はゼロじゃない。
事故で死んでしまう事だって充分にありえることだ。
そして、できれば。
子ども達よりは先に天に召されたいと思ってる。
こうやって向き合うと、必然的にたどり着くのは私がするべき事は単に家事育児をするだけではなくて、子ども達が私がいなくても幸せに生きていけるように環境を整えておくことなんじゃないかなって思った。
幸い、3人兄妹であることは支え合いができるということだ。
こうやって考えるのが気苦労に過ぎればそれは幸せなことだし、そうじゃなければ向き合うことは安心に繋がる。
それにしても。。
最近は周りで癌って言葉が増えてきたなぁ。
学校の授業で日本の三大死因が癌だって習ったときは、本当かよ~?!って思ったけど、他人事じゃなくなる年代になったのですね。
ご冥府をお祈りいたします。

