双子育児中、産後うつになってしまった私が、どうやって抜け出していったのか、経験談と共に書き出してみました。
同じ状況にある方や双子妊娠中の方の参考にしていただけると嬉しいです
(本当はこの記事の前に私が一体どういう状況で産後うつになったのか詳しく書いていたのですが、思い返しているうちにどんどん辛くなってしまって…。完全に吹っ切れたタイミングでそちらは公開したいと思います)
私が行ったことを箇条書きにするとこちら🔻
①市役所に助けてと電話
②ホームスタートを利用する
③ベビーシッターを利用する
④友達にうちあける
⑤完璧な母親を辞める
では、ひとつひとつ詳しく…
①市役所に助けてと電話
まず私がしたことは、市役所の子育て支援科に電話し、今の状況を伝え、もう限界なので助けてほしいと泣きながら電話しました。
本当に限界で、助けて欲しくて、でもどこに連絡したらいいのか分からず、藁にもすがる思いでした。
この判断が大正解。
正直、市役所にまったく期待はしていなかったのですが、電話したところ、すぐに行きます!といい、本当にすぐ自宅まで駆けつけてくださいました(電話を切って30分後にはきてくれた…)
市役所の子育て支援科の職員さんだけでなく、一緒に保健師さん、児童相談所の方も来てくださいました。(保健師さんは、私と市役所の職員さんがお話している間、双子を見てくださっていました。児童相談所の方は、最初におそらく双子が虐待等受けていないか?全身をチェックしていました。)
ずっとワンオペで外にも出れず、他人と話すのは3ヶ月ぶり。
市役所の職員さんは私よりずっと若い女性でしたが、今の状況をゆっくり聞き取ってくれ、理解してくれ、何が一番つらいのか自分でもよく分からないモヤモヤしていたところを聞き出してくれました。
そしてすごいのはここから。
なんとその職員さん、この日から毎日毎日決まった時間に電話をくれるようになり、誰も日中家にいない=ワンオペであることを確認すると、即家に訪問してくれるように!
そしてさらにその職員さん、定期的に保健師さんを家に派遣するスケジュールまで組んでくれ、夫とも一緒に話し合ってくれ、そのかいあって、激務の夫が一年間育休取ることに…!
市役所から提供できる情報はフルに教えてくれ、精神科もこの職員さんに言いくるめられて?受診しました。おそらく言われなかったら行っていなかったと思います。
とにかく本当に本当にお世話になった、命の恩人です。
市役所は助けてくれます。
ホームページをみただけでは分からないことも教えてくれます。
悩んだら、まずは市役所に電話してみてください。
②ホームスタートを利用する
ホームスタートって知っていますか??
私は市役所の方が教えてくれるまで名前を聞いたこともありませんでした。
ホームスタートとは、未就学児がいる家庭に、研修を受けた地域の子育て経験者の方が訪問してくれる、家庭訪問型子育て支援ボランティアです。
週に1回、2時間ほど、定期的に約2.3か月訪問してくれ、一緒に育児をしてくださいます。
こちら、ボランティアで来てくださるので完全に無料です。信じられますか…週に一回、2時間もいてくれ、交通費すら払わずに家まで来てくださるんですよ…神
双子を一緒に散歩に連れていってくれたり、支援センターに連れていって一緒に遊んでくれたり…とにかく普段一人では連れて行けない外に連れだしてくれ、私もリフレッシュ。
寝不足の時や体調がすこぶる悪い時は寝かせてくれ、その間に哺乳瓶を洗ってくれていることもありました。そしてなにより、会うたびに沢山母親である私を褒めてくれました。
当時はこの日が本当に待ち遠しくて。
私の担当をしてくださった方は、私と同じように産後うつになって辛い経験をした方で、当時の経験談も沢山話してくださいました。正直精神科へ行くよりよっぽどメンタルサポートしてくださっていました。
この日のためにまた一週間頑張ろう!というモチベーションにもなっており、精神的にだいぶ助けていただきました。
③ベビーシッターを利用する
こちらも市役所の方に教えてもらったのですが、主人が一年育休をとる=無収入ということになるので、その翌年、かなりお得にベビーシッターを利用することができました。
実際にお願いしてみての感想としては、産後うつになる前からお願いすれば良かった…です。
やはりお金を払っているので、気を使わずに全てお任せすることができます。私はその間外出したり、別室でゆっくりしたりできました。なにより罪悪感なく預けることができるのが、かなりよかったです。やはり身内にお願いすると罪悪感がすごくて、それで精神を病んでいった感じがあるので…。確かに利用料金は高いですが、お金ってこういう時に使うんだな、と。
そしてやはりプロはすごい。
当時一時保育でも号泣、親子一緒に行く支援センターでも号泣の双子でしたが、何故かベビーシッターさんには懐いてくれ。見てくれるのがいつもの家だからなのか、ずっと双子のことだけをお世話し、常に遊び相手をしてくれるからなのか不明ですが、双子もベビーシッターさんが来ると楽しそうだったので、私も気が楽でした。
④友人にうちあける
私は周りよりも早くに結婚し子宝に恵まれたので、独身の友達に相談することに躊躇いがありました。
自慢に聞こえちゃったら…。子供を育てなければ分からないことであって、相談されても困らせてしまうだけだな…と。
しかし実際に相談してみると、誰一人迷惑がらずに話を聞いてくれ、そして皆すぐに自宅に来てくれ話を聞いてくれました。
友達と話をするだけで、心は軽くなりました。ずっと感じていた孤独感がなくなっていきました。
そしてありがたいことに、産後うつ発覚後は毎週誰かしら友達が訪ねてくれ、私の話を聞き、双子のお世話まで手伝ってくれるように…
このように、市役所で相談してから主人が育休をとるまでの約三ヶ月間、毎日毎日誰かが自宅を訪ねて私と双子の様子を見にきてくれました。本当に1日もかかすことなく、です。
本当に有りがたかった。
沢山の人たちのおかげで、私と双子は生きている。
人生のドン底の時に助けてもらった恩は決して忘れません。
⑤完璧な母親を辞める
児童相談所の方に双子の全身をチェックされて言われました。こんなに綺麗な赤ちゃんは初めて見たと。そして、頑張りすぎだよ、と。
どれだけ具合が悪くても毎日丁寧にお風呂に入れ、全身にクリームを塗り、マッサージをし、肌着も布団も全てオーガニックコットン。確かにお肌はツルツルで、湿疹もありませんでした。
私は早産、かつ低出生体重児で産んでしまったという負い目があったので、産まれてからはその分頑張らなくてはと常に気をはっていました。
テレビは見せない、母乳で育てたい、離乳食は手作り…
今考えればどうしてそんなに大変な道ばかり選んでいたのかと。
毎日お風呂に入れなくたって、テレビ見せたって、完ミだって、離乳食レトルトだって、ママが笑って元気な方が赤ちゃんは嬉しいに決まってます。
今だったら思います。
でもそのときは思えなかった。
でも、この児童相談所の方の一言、頑張りすぎという言葉でようやく気付けました。
そして、自分と双子のためにも、完璧な母親を辞めてみました。
まずミルクは母乳を辞め完ミに。泣いたら一人づつあげるのではなく、そろそろかな?という私のタイミングで同時に。
夕方のグズグズにはテレビを。
体調がどうしても悪い時はお風呂おやすみ。
離乳食は冷凍とレトルトを使用。などなど…
結果、めちゃくちゃ楽になりました
心にも余裕が生まれ、最初からこれで良かったじゃん!と。
特に双子育児でただでさえ時間がないのに、完璧になんてできるわけがなかったのです。
このように私は沢山の方に相談をし、手助けしてもらい、頑張りすぎない育児にシフトすることで、徐々に産後うつから抜け出して行けました。
今悩んでいる方がいたら、決して一人で抱え込まないで欲しいです。
誰も助けてくれないと期待していなかった私でしたが、これだけ多くの方が心配をしてくれ、気にかけてくれている。それが一番嬉しくて。
心が満たされると、夜も眠れるようになって、食欲も出てきます。
育児頑張りすぎなくてもいいんだと思うと、心も軽くなります。
最後に一つ。
よく聞く「辛いのは今だけ」という言葉。
あれはマジでした。
今絶賛産後うつの方は信じられないですよね。
私もそうでした。
でも本当に「辛いのは今だけ」です。
うちは3歳頃には双子同士で一緒に遊ぶようになっていたので、かえって双子で良かった~と思っています新生児のころはめちゃくちゃ大変だけど。
今だけならば、今だけ、沢山の人に相談して協力してもらいましょう。今だけ、お金をかけて楽しましょう。今だけ、育児の手を抜きましょう。
辛いのは今だけ。
参考にしていただけると嬉しいです
ちなみに同時にミルクをあげるときはこちらを使ってハンズフリーであげるようにしました。只今アメトークの双子のパパ芸人で紹介された影響で、品薄が続いているようです
番組で「これなかったらゾッとする」と紹介されていましたが、まさにその通り。便利すぎる。最初から使いたかった…。だって横に置くだけで一人で上手に飲んでくれるんですもん。
双子育児はミルクの時間も倍なわけで、哺乳瓶持っているだけでも疲れます。
誰か代わりに哺乳瓶持っててくれないかな~~
そんなグッズないのかな~~と思って調べていたら、こちらにたどりつき即ポチ。
双子育児、産後うつ中にもかなり助けられました。出産祝いの贈り物にもめちゃくちゃオススメです。