現在、家ではニホンミツバチの他に、最も一般的なイタリアン系統のセイヨウミツバチとカーニオランを飼育しています。

 

 

カーニオランの女王はスロベニアから輸入されてきますが、今夏手持ちのカーニオラン純系群から人工分蜂を行い新女王群を2群作製しました。

 

 

国内で、カーニオラン群から人工分蜂を行うと、女王は純系のカーニオランですがその女王が産卵する卵(有精卵:働き蜂&女王蜂)はイタリアンとカーニオランの雑種(F1)となってしまいます。

 

 

ミツバチの交尾は、雄蜂が集団で待ち受ける交尾場所にハネムーン飛行に出た女王が飛んでいって、飛んでいる女王に追いついた雄蜂が空中で次々と交尾するという、独特な方式をとっているために、どうしても周辺にいる(圧倒的に多い)イタリアンの雄蜂と交尾する確率が高くなってしまうためです。

 

女王はこのハネムーン飛行で一生分の精子を貯精嚢にため込み、寿命が尽きるまで2度と交尾をすることがありません。

 

 

このため、家で人工分蜂したカーニオラン女王は一定の割合でイタリアンとのF1の働き蜂を産んでいることになります。

 

 

F1の体色はどちらの体色になるのか?

 

 

と、いうことでそれぞれの群の蜂を撮影してみました。

 

 

 

 

まずはイタリアンです。

 

 

良く見かけるミツバチの色(黄色)です。

 

 

 

 

カーニオランです。

 

 

一見、ニホンミツバチ?と思われるほど黒っぽい体色をしています。

 

ニホンミツバチは暖かくなると、体色が明るい色調(黄色っぽく)になりますが、カーニオランは年間を通して同じ色です。

 

 

 

 

 

 

そして、こちらがF1群です。

 

 

ほとんどは、カーニオランと同じ黒っぽい体色ですが、一定の割合で黄色みの強い個体(赤矢印)が観察されます。

 

 

黄色みが強いといっても、イタリアンと比べると明らかに黒っぽくなっています。

 

 

人工分蜂時にカーニオランの雄蜂がある程度交尾に関与出来た(働き蜂ではイタリアンより飛翔能力が高いので、雄蜂もイタリアンより飛翔能力に優れていて、絶対数が少ない中でも、一定数が交尾することが出来たのか??)ために、一定数が純系のカーニオランになっていて黒いのか?

 

あるいは黒い色の方が優性なのか??

 

 

確かめるには、カーニオランの雄が存在しない地域で、純系のカーニオラン女王を交尾飛行させて、イタリアンのみと交尾させれば可能かと??

 

 

 

ちなみに、ニホンミツバチの色は、

 

 

こんな感じです!