私が布団でゴロゴロしていたら、母が私の手をさすり泣きながら「ガン細胞がある体に産んでごめんね」と言った。


私も涙をこらえながら「誰のせいでもないよ」と言った。


母の性格上、罪の意識を持ち続けている感じだったから、いつか言わなきゃと思っていた。


言えてすっきりした。


私も一緒に大泣きしたかったができなかった。


こらえてしまったんだ。


先に泣かれると、我慢してしまうものだね。


母の手のぬくもりが大好きだ。


がんは、誰のせいでもないんだよ。



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