朝日が泣きはらした目にしみる
透けて輪郭がぼやけ始めたユリを引き連れて、空港からタクシーに乗り換える
間に合ってほしい
言葉にすると不安になり、怖くて
何も喋れない
陽炎のようなユリは隣に座る
病院について、マネージャーから聞いていた病室に向かう
病院の朝の喧騒の中
フワフワした足取りの僕と、ユラユラ存在が覚束ないユリと歩く
ユリの病室の前に立てば
不思議なことに、ユリの家族もいなくて
誰にも咎められず病室にそっと侵入する
「ユリ…」
青白い顔
身体には沢山チューブが繋がっている
規則正しい電子音が響いて、少しだけ安堵した
ここから僕のところに飛んできたの?
頬をそっと撫でる
僕に会いたかった?
痛かった?
せつないほど愛おしい
横に立っているユリが僕を見つめる
「ありがと チャンミン」
掠れた小声
「うん、待ってるから」
間に合ってよかった
ユリが自分の身体に重なるように静かに入っていくのを見届けて…
ぶれている?気のせいか?
「上手く入りきらないのか?…」
頷くユリの表情は陰る
まだ駄目なのか!
何か違うのか?
ユノに憑いた時は…
ユリの色が濃かった?
あ…
「ユリは世話がやける」
昔からお姫様が幸せになる為には、素敵な王子のキスが付きものだから
こんなにいい男が王子なんて、なかなかないぞ ユリ
屈み込んで
「絶対起きろよ」
念押しをしてから
キスをする
王子からお姫様に目覚めのキスを
意識が遠のく中で、ユリの目が開いていくのが見えた
続く
明日で終わり
透けて輪郭がぼやけ始めたユリを引き連れて、空港からタクシーに乗り換える
間に合ってほしい
言葉にすると不安になり、怖くて
何も喋れない
陽炎のようなユリは隣に座る
病院について、マネージャーから聞いていた病室に向かう
病院の朝の喧騒の中
フワフワした足取りの僕と、ユラユラ存在が覚束ないユリと歩く
ユリの病室の前に立てば
不思議なことに、ユリの家族もいなくて
誰にも咎められず病室にそっと侵入する
「ユリ…」
青白い顔
身体には沢山チューブが繋がっている
規則正しい電子音が響いて、少しだけ安堵した
ここから僕のところに飛んできたの?
頬をそっと撫でる
僕に会いたかった?
痛かった?
せつないほど愛おしい
横に立っているユリが僕を見つめる
「ありがと チャンミン」
掠れた小声
「うん、待ってるから」
間に合ってよかった
ユリが自分の身体に重なるように静かに入っていくのを見届けて…
ぶれている?気のせいか?
「上手く入りきらないのか?…」
頷くユリの表情は陰る
まだ駄目なのか!
何か違うのか?
ユノに憑いた時は…
ユリの色が濃かった?
あ…
「ユリは世話がやける」
昔からお姫様が幸せになる為には、素敵な王子のキスが付きものだから
こんなにいい男が王子なんて、なかなかないぞ ユリ
屈み込んで
「絶対起きろよ」
念押しをしてから
キスをする
王子からお姫様に目覚めのキスを
意識が遠のく中で、ユリの目が開いていくのが見えた
続く
明日で終わり
