あれ?ここ…どこ?






頭がなんだか鈍く痛む





ああ、このドア…チャンミンの…家だ…





ん?韓国に来たっけ?


前に一度遊びに…


あれ?飛行機乗ったっけ…





ボヤーンとする思考
かなり呑んだんだっけ?



どっかで頭でもぶつけたかなぁ?

なんかの病気…?

怖っ

病院で相談した方がいいかな?


深く考えてもしょうがない


チャイムを鳴らす


インターフォン越しにチャンミンの警戒する声


「どちら様?」


「私…なんだけど…」


「ユリ?!」



バタバタ物音が聞こえてドアが勢いよく開く



「どっどうしたの?!」


驚くチャンミンに笑顔で応える



「来ちゃった」


多分…


覚えてないけど















リビングに通されて


「ユリが突然来るなんて思わなかった

サプライズだ」


嬉しそうなチャンミン



「でしょ?」



テーブルの上にビールがのっている



開け放たれた窓からは、月が見えた





また、頭に違和感



「荷物はホテル?」



チャンミンが、冷蔵庫からビールを取り出して私に渡す



「ん…」


多分



缶をクルクルと両手の中で転がす


「飲まない?」


「…うん」



チャンミンがテーブルの上のビールに手を伸ばして飲み干してから


「僕、これからお風呂だけど、一緒に入る?」



艶めかしい目で私を見つめながら言った









先に洗面所で服を脱ごうとして


鏡を見て



「あ…」




驚く





なんで?どうして?



頭が痛い



頭が痛い



なぜ?!








「なんだ…ユリ
まだ脱いでないの?」



後から来たチャンミンが、私の背中から抱きしめた


首筋にキスをおとして


「脱がせて欲しいんでしょ」


言いながらチラリと鏡を見て


目を見開いたまま


固まる










チャンミンの胸に包まれた私と


鏡を


鏡に写るチャンミンを


何度も何度も繰り返し見てから叫んだ




「アーーーーーーーーーーーーーーーッ!アーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」



チャンミンのフルパワーな絶叫が耳元でキンキン響いているのに、私は固まったままなのは




鏡に写っていたのは


チャンミンだけだったから 






続く