朝、チャンミンの部屋でチャンミンのまま起きた


「はぁ…やっぱり、元には戻らないか」


パジャマのまま、立ち上がりかけたら下半身に違和感


うそっ
チャンミンが元気なんだけど


どっどっどっどうしたらいいの!

緊急事態発生です!!
非常事態です!!

前屈みになって、私の部屋となるはずだったチャンミンが寝てる部屋をノック

ダンダンダン!


「チャ!チャンミーン!」

カチャリ

ドアが開いて滑り込む


「チャンミン!どうすればいいの!」


上半身裸の私がいた


「何か着ろー!!!」


テンパってきたー!
慌てて自分が着ていたパジャマを脱いで投げつける


「ハルの体…朝弱い?」


寝ぼけ眼で目をこするチャンミンがゴソゴソとパジャマを羽織ってくれた


「気合いで起きてぇ
これ、私はどうすればいいのぉ?」


下半身が相変わらず元気で、「こんにちは!僕チャンミン!」をしそうですよ!どうすんだ!チャンミンのチャンミン!


「おしっこでもすれば落ち着くから
多分…」


ボヤーッとした私(チャンミンだけど)にイラつきながらダッシュでトイレに向かう


ぎゃーっっ!
どうやんの!
下着をずり下げたらば、こんにちはをするチャンミンさんに「初めまして!」な挨拶しなきゃいけないんですかー!


四苦八苦!


根性のあるチャンミンさんを無理矢理通常に戻っていただいて


朝からガックリ


お嫁に行けなくなりました


こんなんでやっていけんのか…


早く戻りたい…




「おはよぅチャンミン」


トイレの前で大あくびのユノとスレ違う


「ハルだよ、ユノ
おはよう」


思い出したご様子


「はっ
トイレに行き次第、ジヘに電話するでありますっ」

ユノが敬礼をしてトイレのドアをバタンと閉めた


早く戻りたい…




チャンミン(私の体)がホトホト歩いてきて


「ハル?ブラってどこ?
で、トイレ行ってもいいよね?」


この問題もあった


諦めますよ…私の貞操…


可愛いお嫁さんの夢は儚く散った



ジヘちゃんの言う事には、お友達との旅行でぶらついた田舎の漢方薬店で買ったらしくて…
買った分は、お兄ちゃん(ユノ)に送った分で最後


行けばわかるけど、地名とか、細かい住所はちょっとわからないって…


兄ちゃんが全額負担するから、また旅行に行ってくれっっ!買ってきてくれっっ!て半泣きのユノが頼み込んだけど


今すぐは忙しくてムリで…
2ヶ月後ならば…と












あくまで、見た目チャンミンの私

ヒョンをたてるマンネ・笑顔勝負
その2点を意識して2ヶ月生活すると決める


だって…東方神起だから


カムバックで沢山のファンが待ってる


不安はてんこ盛り








「さて、ハル練習!
とりあえずチャンミン、一緒に見本で踊って!
休みで良かったよ」


本日は有りがたいことに、お休みで
チャンミンになりきる練習に


以外とチャンミンの体が覚えていてくれた


歌も、本人じゃないとばれないぐらいには歌える


凄い
チャンミンの喉
自分に欲しかった声量、音域

そして、この練習でユノについていける体力とリズム感

楽しい

何年ぶりかの、憧れて目指した世界についていくことのできる体

自分の諦めた世界

ちょっと嬉しくて
少しだけせつなくて
自分じゃないのに、チャンミンなのに

泣きそうになった


けれど、ジャージ姿でソファに息も絶え絶え寝転がる自分の姿(チャンミン)に腹立たしさがわいてきて


「チャンミン」


怒った声を部屋に響かせた私


「私の体力なくて、バテてるのは、わかるけど、食材買ってきたりとかは出来るはずでしょ」


私が言っても聞こえてくるのはチャンミンの声だから
なんか、ドスの効いたかまっぽい


「…」

ユノとチャンミンが顔を見合わせる


「はぁー…ハル?女言葉辞めよう」

「ちょっと、キモい」


「…気を付ける…」



「じゃ、買い物してくるか」


チャンミンが部屋に戻って何やら着替え始めたようで、本当は私の体を見られたくはなくて

ジレンマを抱える


ユノが肩をポンポン叩いてきた


「ハルはチャンミンの体みるわけだし
お互い様な」


ぶちっ


「誰のせいだよ!!」


いけない
言っちゃった!


目を見開くユノ


「ハル、本当にゴメン…」

肩をおとしたユノ

悪気があったわけじゃないのは、わかってる


「いや…ユノ、ごめん」


ユノをギュッと抱き寄せる(ほんとは逆がいいけど)


「八つ当たりしちゃった…
だって、ジヘちゃんは何ともなかったでしょ
ユノのせいじゃないのは、本当はわかってるから
ごめん

ユノを頼りにしてるよ」


そう言えば
ユノの小さい顔がすぐ側で

見つめあってしまう


なんか、変な空気

ふっとユノが笑って
私の背中に腕がまわり、ポンポンと軽くたたく


「ハル…ありがとう
頼ってね」


いや、唇がすぐ側に!
ドキッとしちゃった!


「うわぁホミン…」


背後からチャンミンの声(私の声だけど)がして、私の体(チャンミンの体)がビクリとする


「はっはっは
みたいだった?」


ユノが笑って離れる


「そっか、外側からみればそういう意味にとれるのか…
やっと、わかった」


ブツブツ言うチャンミンをみれば


寄せてあげた胸をみせつけたフィットしたAラインのワンピースをきていた


「それ!私の勝負服!」


「お?これが勝負服か?ハル?
他の服なんてろくなのなかったよ?
なんてセンスのない…
僕が見立てて買ってやるから、安心だ
はー、ハルはラッキーだ!」


チャンミンの自己満足だ!

呆気にとられて黙る


「ヒョーン!じゃ、ないや
ユノオッパァラブラブチャンミンね、ハルの下着色々みちゃった
凄いのもあるの
今度着て見せてあげる
楽しみにしててラブラブオッパァ」


誰だ、こいつ


本当にチャンミンか?


ユノにしなだれて首に両手を絡めて…私の体が!

ユノは…ええ!鼻の下のびてるよ!!


ぶちっ
血管きれるわ!


「チャンミーン!!」


「ぶふっふふふ
行ってきまーす」


ダッシュで家をでたチャンミン


あとに残された私達は沈黙した