9月に海技大学校における、座学とシミュレーター訓練を終え、それぞれの水先区へと別れていきます。
それからは、修業生という立場で、水先の現場に出て仕事を見学させてもらいつつ、12月の初旬に行われる海図と口述試験に向けて、ひたすら勉強する毎日。
海図は結果的に80枚ほど書きました。
口述試験の方は、すべて覚えることができず、かなりあやふやな感じでしたが、両方ともなんとか合格することができました。
毎日、修業生として船に乗りますが、たまには趣味を楽しもうと、1月とは思えない暖かい午後、自分の船を出航させました。
目的はこれで、仕事で使うアイパッドに入れた航海ソフトの試運転です。
先輩方が、VLCCや巨大なコンテナ船で使っているものと同じもので、自分の伝馬船を操船するのがとても面白かった(笑)。
1月の終わりに、海技大学校で卒業試験がありました。
シミュレーターと筆記試験で、これが最後の試験です。
神戸の商店街を歩いて宿へ。
新型コロナが怖いので、スーパーで買った串カツをつまみに軽く晩酌。
そして翌日、海技大学校へ行き卒業試験を行う。
シミュレーターは、直前までどこか知らされず、非常に緊張しましたが、筆記試験共になんとか、合格点をもらえました。
船員になる前に訪れ、そしてまた今回は水先人になる前に、芦屋の浜を散歩し、脱サラし不安だった昔、辛かった昨年の夏を思い出し感慨に浸る。
寒いけど、芦屋と西宮の間を流れる夙川で、梅が咲いているのを見つけました。
卒業試験も無事に終わり、春の訪れも感じることができて、なんだか幸せな気分です。
帰りの新幹線に乗って、ビールを飲んだのですが、これほどうまいビールは久しぶりでした。
冬の優しい夕暮れの中、流れる景色を眺めながら飲むウイスキーは最高です。
この後、開業の準備で、部屋を借りたり、税理士さんと打ち合わせをしたりと、結構バタバタとしていました。