昨年10月に初挑戦した、タンカーの試運転の仕事を再びしたり、勉強をしたりして過ごしていたのですが、会社から電子海図の免許を持った航海士がいなくて困っているので、昨年の11月に乗った内航RORO船に一週間だけでいいから乗ってくれと電話がありました。

「寒いの嫌だなぁ」とすこしごねたのですが、退屈していたこともあり、東京で乗船。

一度2週間ほど乗っているので、勝手知ったる我が家のような雰囲気。

乗組員も、ほとんどが昨年11月と同じか、去年の夏乗ったRORO船で乗り合わせていたメンバーだったので、すぐに打ち解けました。

今回は、二等航海士としての乗船なので、ランプウェイ(船と陸にかける橋のようなもの)の上げ下げを覚えないといけませんが、昨年の春から夏にかけてずっとやっていたので、ちょっとした違いを覚えるだけ。

東京で揚げ荷をしてから船橋へ。

船の停止位置を確認して、操船しているキャプテンに連絡(「あと何メートル上りです」などと)。

ずれるとランプウェイが、岸壁のビット(ロープをかけるところ)に当たったり、あらかじめ敷いてある鉄板の上に下ろせなかったりして面倒なことになる。

乗船した日は、船橋泊まりで、翌日再び東京へ。

お台場に、オリンピックのモニュメントが出来ておりました。

しかし、新型肺炎の流行で、オリンピックはどうなってしまうのでしょうか?

2日目の夕方に出港。

海はべた凪で、気持ちいい。

やはり、船乗りは、文字通り船に乗っているときが一番です。

2日間の航海で、乗船4日目の朝に釧路入港。

ホーサー(ロープの事)の準備をして、入港準備完了!

この朝はマイナス14.7℃まで冷え込んだので、海から水蒸気が上がっていました。

「けあらし」というらしいです。

防波堤の内側には氷が!

見るからに寒い、落ちたら確実に死ねる。

海水が凍って、ロープからつららが下がっています。

久々に見て、さらに寒い気分になってしまった。