以前お世話になった人から、タンカーの試運転をやらないか、とのお誘いをいただきました。

「よく分からないけど、面白そう」と乗せてもらうことにしました。

足掛け3日に渡って行われるのですが、1日目は昼前に乗船、弁当を食べて自分が当直の16時までの間に、方位磁石のずれを測定する作業を行いました。

360度のうち8方位でまっすぐ走り、その間に測定します。

2日目の夜中は、5時間ほど走りっぱなしの耐久試験を行い、2日目の午後は速力試験でした。

約13キロメートルの助走をつけて、5.5キロメートルの区間をまっすぐ走り速力を測ります。

ついでにヘリコプターから写真撮影を行う(船の前に見える小さい点がヘリ(ロビンソンR44型)です)。

舵を大きく切ると速力が落ちてしまうので、なるべく舵を切らずに突っ走るんですが...、

試験海域でもこのように漁船がちらほらいるので、なかなか難しくて、一回やり直ししたこともありました。

保証された速力が出ないと、契約違反となってお金を返さないといけないので、真剣そのものです。

32キロほど走ってから180度Uターンして、またまっすぐ走るの繰り返しですが、なかなか思うようにいかなかったりして、船を操船することの奥深さを感じました。

タンカーの試運転は、タンクに海水を入れて満載状態で行うので、3日目の夜中は、船を止めて水を抜く作業。

右側から滝のように水が流れています。

食事は、コックさんとウェイトレスさんが2人同乗して、とてもおいしいものでした。

写真は朝の和定食。

洋定食もあって、そちらはパンとスクランブルエッグ、ウインナーなどでした。

2日目の昼に出たハンバーグカレー。

夜は、ビールが飲み放題!

まぁ、当直があるので2缶で我慢。

湾内に戻って、非常用ボートを下ろして走らせることもしました。

錨を打って停泊、ここで自分も含めてほとんどの人間がボートで下船、作業終了となりました。

未経験の仕事を無事に終えて、ほっと一息つき、帰りの電車で飲むお酒は、たまらなく旨い。

電車も好きなので、とても楽しいひと時です(^_^)