新しい共勝丸の受け取りのため、乗組員は全員大分県佐伯市にある造船所に移動してきました。
2日間はホテルに泊まり、3日目からは船内居住開始、5日目に試運転を行って、そのまま就航という過密スケジュールです。
3日目の船内居住開始日には、まだ食事の準備が十分にできないだろうとの造船所の方のご配慮で、夕食は手配して頂いたお弁当でした。
しかし、デリック(クレーン)の試運転をしたら、前の28共勝丸の時と動きが違う。
自分が撮った28共勝丸の写真と見比べると、微妙に滑車の配置などが違っているのが解りました。
28共勝丸の乗組員が最初に乗船した時から、段々不具合を直していって、最終的な形になったのだろうと推測して、新しい共勝丸も改造することに。
滑車の配置を変えたら、今度は振れが大きくなってとてもうねりのある島での荷役には使えそうもない、と新たな問題が出て、今度はワイヤーの長さを調整。
しかし、残業をしてなんとか試運転の前日夕方に作業終了。
クレーンの試運転を明日朝一で行い、これからどうするのか決めることに。
そして1月10日朝、クレーンは思った通りの動きをしてくれました。
8時55分、試運転に出航!
5日で就航させることが出来るのか、みなとても不安だったので、試運転中のブリッジはとても明るい雰囲気でした。
小型の船が近寄ってきて、造船所の人が全員下船。
いよいよ東京に向けて航海開始!
さらば佐伯!
これからどんな航海が待っているのでしょうか。