のんびりと閉鎖になる築地市場を歩いたり、友人を訪ねて九州まで行き一緒にゴルフをしたり、温泉に行ったりとすっかり気分転換をして、再び乗船することにしました。
12月までの2か月ほど乗れる船はないかと探したら、ちょうどセメント運搬船の募集があったので乗せてもらうことにしました。
神戸で乗船したのですが、修理に必要な個所があり、2日ほど岸壁で待機してから出港。
土曜日なので、友ヶ島水道は遊漁船でいっぱい。
大回りして交わします。
これが仕事場となる操舵室。
船は古いけど、レーダーは最新の使いやすいものがついていました。
ただし、VHF無線の設置場所が、レーダーの向こう側にあるので、一人で操船している時はいちいちコンソールの前に回り込んで話さないといけません。
次に乗った船もこのスタイルだったので、たまに無線で呼び掛けても出ない船はこれが理由かと納得。
高知県の須崎港に入港。
10年以上前、二等航海士で材木運搬船に乗っていた時、定期航路で訪れていた港です。
岸壁から一番近くにあるスーパーですが閉まっていました。
町中にあるショッピングセンターも、閉鎖になっていました。
時代の流れを感じ、なんとなく寂しい思いが。
その昔、須崎湾内にも津波が来たことがある、と聞いていましたが、まさかその数年後に本当に津波に襲われるとは。
コンビニの駐車場に、津波が来た際に逃げる救命艇が置いてありました。
外航船の救命ボートから、エンジンと吊り金具を無くしたような感じです。
須崎でセメントを積んで、大阪の木津川に持っていきます。
狭い運河をどんどん進んでいく。
岸壁にロープを渡すとき、重りではなく空気の抜けかけたバスケットボールに細いロープをつけたものを投げます。
コントロールが難しいですが、やってみると面白い。
木津川に到着しました。
穏やかな運河、煙突から煙を出す工場、作業をしているのかなにか物をたたく音。
なんとなく昭和チックでノスタルジックな雰囲気です。