鹿島から、アラブ首長国連邦(UAE)、Jebel Ali(ジェベル アリ)向けの航海中。

マラッカ海峡に入り、シンガポールが近づいてきました。

夜は、街の明かりや錨泊している船の明かりの中から、ひょっこりと船が出て来たり、小さな漁船などがいたりする上、流れが複雑で舵が効かなかったりした経験があるので、かなり怖いです。

写真は、東の混雑するポイント、チャンギ沖。

通過時のネット画像。

沢山の船が映っています。

ちょくちょくブリッジに行って、操船に迷っているようなら航海士にアドバイスを送ります。

全面的に信頼しているので、危険にならない限り任せておく。

ただ、危険率が上がるような操船をしたら「こっちの方がいいよ」と理由と共に教えつつ、みんなで船を進めていきます。

西の混雑するポイント、ジュロン沖。

出てくるコンテナ船が無線で「前を通らせて」というので、減速してそのまま行ってもらったり、大きな石油リグを引いた船を追い越したり、航路の真ん中で入港待ちをしている大型コンテナ船などがあり、いつもですが、かなり気を使う通過になりました。

バケツをひっくり返したようなスコール。

スコールの後は、デッキの塩気が洗い流されて、ウォーキングがとても気持ち良いです。

マラッカ海峡に沈む夕陽。

20代の頃、沢木耕太郎の「深夜特急」という本を読んで、一度は見て見たかった光景でした。

マラッカ海峡の抜けて、広い海域に出たところでプールを作ってデッキパーティー。

何とも言えず和やかな雰囲気。

和やかな雰囲気と裏腹に、海賊対策として船の全周に渡り、剃刀付きワイヤーを2重に張りました。

ウォーキングしてて、もしバランスを崩したらこのカミソリに刺さってしまう、なんとも落ち着かない状態になってしまった。

2か月たって、初めて出てきたチャーシュー。

冷凍のカニクリームコロッケと相まって、最高のつまみ。

なんとも幸福な航海が続きます。