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平成30年8月2日、困難の多かった航海を終え、中国、煙台を出港、日本の鹿島に向かう。

次の航海の揚げ地は、行ってみたかったドバイの隣、アラブ首長国連邦のJebel Aliだ。

8月4日、関門海峡の西口、藍島が見えてきた。

内航船に乗っていた頃は、よく通った思い入れのある景色。


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日本海側から来る船や、漁船などと交差するので、緊張しつつ船を進めました。


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水先案内人が研修生と共に乗船されました。

久々に日本語で話ができて、とても楽しかった。

「門司港レトロ」と言われる建物が見えます。


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巌流島にある宮本武蔵と佐々木小次郎が戦っている銅像。

デジカメに双眼鏡をあてて撮ってみました。


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これから関門大橋の下を通過。

橋の下が一番狭く、潮流が複雑になっているので怖いです。


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橋を過ぎたところで、水先人の方たちは降りていきました。

ここから豊後水道までの瀬戸内海は、強制水先区ではないので、私が操船していくとのこと。


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「えー、聞いてないよー」とダチョウ倶楽部のようにちょっとビビりましたが、水先案内人になった気分で、瀬戸内海をサクサクと船を進め、問題の豊後水道へ。

その時のレーダー映像。

2.5海里(約4.6キロメートル)先に、多数の漁船の群れを探知!


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結果的に、真ん中を船が通れるように開けてくれていたので、すんなりと通ることができました。


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このまま行くと、鹿島には8月8日に着きそうでしたが、台風が本州に接近するため、四国の南側で船を漂流させてやり過ごすことにしました。

5日20時、周りに船もいないことを確認して、足摺岬沖で漂流開始。

のんびりと晩酌をしたり、船尾の甲板で乗組員の釣りを見物したりしつつ夜は更けていくのであった。