7月26日、10時ちょっと前に長江から分かれた支流「黄浦江」に入り、さかのぼること4時間弱、ようやく上海の中心街が見えてきました。
この川沿いの町並み「外灘(ワイタン)」は、第2次世界大戦前から続く古い地区で、上海で最も地価の高い場所です。
22年ほど前、まだ船や貨物の検査をする会社に勤めるサラリーマンだった頃、中国との合弁検査会社を作ることになり、何度か上海に派遣されて、時間がある時にこの川沿いから行き交う船を眺めていました。
漠然と憧れていた「船乗り」になり、船からこの景色を見ることができて感無量です。
遠望型衛星追跡艦の1番艦「遠望1」が保存されています。
衛星を追跡するために、1979年に建造されたとのこと(Wikipediaより)。
22年前に来たときは、あちこちに岸壁があり、たくさんの小舟で賑わっていましたが、今では豊かになり、川沿いはすっかり住宅街になっています。
しかし、たくさんのクレーンがモニュメントとして残されていました。
一方日本では、晴海のクレーンを早くから撤去して、跡形もなくしてしまった。
もう少し、その場所の歴史を物語るものなどは残してほしいと思う。
ただ、ここで取った魚はちょっと怖い。
「水泥」ってセメントのことらしいです。
なんとなく納得。
住宅街ばかりで「いったい銅を揚げる場所なんかあるのだろうか」と思い始めた15時過ぎ、ようやく岸壁が見えてきました。
揚げ荷には、まる2日かかる予定なので、まずは今夜あたり近所をうろついてみる予定。