7月14日に始めた、岡山県の日比港での揚げ荷を15日に終了。
5つある貨物艙のうち、1つだけなので早いです。
銅鉱石ですが、環境に有害な貨物のため、残ったほこりも海に捨てることができず、早速乗組員が入っていってほうきで集めています。
デッキに落ちた貨物の残りも、このようにシートを敷いて集め、手前にあるペンキの空き缶に入れて保管、これから行く中国最後の港で陸揚げします。
面倒くさいけど、決まりだからしょうがない。
左に見える、水島から出てきた大型タンカーが行ってから、航路に入ります。
備讃瀬戸北航路の3番ブイが、ぶつけられて頭がひしゃげていました。
水先人さんによると、微妙に航路が曲がっているので、ぼっとしている船がたまにぶつけるとの事、注意しなければ。
甲板員時代に、2回行った造船所などを眺め、懐かしさに浸る。
関門海峡、対馬海峡を抜けて、東シナ海を走り、7月18日中国長江の河口にある錨地に到着。
横からの潮の流れがあり、他の船に近づいたりして、錨を打つときは少し緊張しました。
翌、7月19日、13時27分に長江を半日さかのぼった、ナントンという街に向け、錨を上げて出港。
まずは、水先人が乗る、長江の河口を目指します。
本船に水先人が乗り込むのは、13時27分で、その時間に指定された地点まで走らないといけません。
右の船は、14時乗船との事で、追い越しにかかります。
他にも錨地から出てくる船と、無線で「うちの方が先だ」とか「後だ」などと連絡を取り合い、列を作って整然と走っていきます(字で書くと簡単ですが、けっこう大変)。
次から次へと船が来る過密な交通状況の中を進んでいかなくてはなりません。
右から来た船を避けて、
「このまま行くとぶつかる」と思い、一度エンジンを止めたら「こっちから避けるからそのまま行ってください」と思いやりのある中国船に進路を譲ってもらえました。
中国船って絶対避けないと思ってたから、けっこうビックリ。
赤丸の中が自分で、右から左(東から西)に向かっています。