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陸上積み荷クレーンのメンテナンスなどがあり、通常5日で終わる積み荷に7日もかかってしまった。

さらに、朝4時半に荷役は終わったのだが、陸側の都合で色々あってのんびりと12時40分出港。

揚げ地はペルーです。


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自分が一等航海士だった4年前に、アルゼンチンで一緒になった船と、鹿島電解の前で再会。

懐かしいなぁ。

後ろに見える白い山は、塩です。


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右側に見えるのが、鹿島南防波堤。

自分が鹿島に住んでいた頃には、防波堤の付け根に「この防波堤では70人の人が釣りのため立ち入って、波にさらわれ死んでいます」と書いてあったのですが、数年前に行ったら80数人に増えていました、怖い。


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海の上からもはっきり見える、鹿島サッカースタジアム。


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サッカー場なんかに気を取られていてはいけません。

ふと右側を見ると、すぐそばに小型の内航船がこっちに向かってきていました。

「おも舵いっぱいーっ!」(実際は万国共通の号令が決まっていてそれを使うのですが、なんとなく雰囲気出るかと(笑))。

370メートル余りで交わすことができましたが、一緒に見張りをしていた三等航海士もノーマークだったようで、危ないところでした。


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出港して、最初の土曜日の午後に訓練を行います。

まずは消火訓練。

実際火事を起こした先輩に聞いたのですが、やはり訓練通りに消火したそうです。

自分が火事にあったときは、消火器ですぐに消せる程度でした(ちょっと頭のおかしい人が、焼却炉にシンナーをぶち込んだ(笑))。


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続いて退船操練。

非常持ち出し品や、役割分担が決まっているので、それをちゃんと覚えているかを確認する。

上から見ていると、覚えるべきことをヘルメットの裏にあんちょことして貼り付けている奴がいたりして笑ってしまう。


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退船操練の後、油が漏れだしてそれを回収する訓練や、食堂に集まってミーティングをして解散。

その後、軽くパーティーをします。

みんなで楽しく飲んで、打ち解けていきます。


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月曜日からは、またメンテナンス作業。

これは、クレーンのワイヤーを変えている様子。

長さ約250m、太さ3センチ余りのワイヤーなので、機関部にも手伝ってもらって皆で交換します。

これが終わると、造船所入り前からたくさんたまっていた、大きな作業はすべて終了するのでほっと一安心です。


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横浜に向かうコンテナ船とすれ違いました。

日本を出たばかりで、まだ里心はついていませんが、やはり日本に向かう船がうらやましい。