10時から16時までみっちりと引継ぎをして、大体概要がつかめたので夕食を取りに食堂に降りると、なんとお肉ゴロゴロのカレーでした。
ビールを飲むのでご飯は食べず、キャビンに持ち帰り、その後氷結、ウイスキーと飲み進めいい気分となる。
なんだかいつもの調子になってきたぞ。
翌朝、デッキを歩いて回って状態を確認。
まだ5年と新しいこともあって、整備状況はいいようだ。
なんとなく安心。
こんなに制限されている岸壁に、タグボートなしで着桟させるのは、いくらスラスターがついているからとはいえ、すごい技術だと思う。
しかも、あっという間に着けてしまうので、アンカー一つ打つにもトロトロ慎重な自分には真似できません。
翌日、前任船長を含む4名のフィリピン人が下船していきました。
お昼は、カツ丼でした。
ちょっと味が濃いけど、なかなか旨い。
次の昼には、見事に華の咲いた海老の天ぷら。
尾もきちんと交差させてあり、日本人に習ったことがよく分かる。
ビックリしてコックに聞いたら、日本籍船に乗っていたことがあるそう。
前回は、1からマニュアル作って教えていたので、これだけでも相当業務量が減るし、なにより楽しみだ。
3年前から2年前にかけて乗っていた石炭運搬船は、いつもここ衣浦港に石炭を運んでいました。
その時に毎日見かけた、可愛い内航船と再会。
名古屋との間を往復しているのだろうか?
荷主さんが訪船されました。
きちんと肩章をつけた服を着て、ブリッジを案内。
なんかイルカみたいのがいるなぁ、と思ったらスナメリでした。可愛い。
カニクリームコロッケ。
もうここまでくると、笑ってしまう。
楽しく晩酌するが、段々出港の時は迫ってくる。
「航海士が無能で、船を危険な目に合わせないだろうか」などと考えてしまい、益々緊張が高まります。