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9月24日、岡山県玉島港での揚げ荷をすべて終え、定期点検で造船所に入るため、尾道向け朝5時48分出港。


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38海里(約70km)ほどなので、あっという間の9時30分、造船所指定の錨地に到着。

9か月半に渡る、58,400海里(10万8千km余り)の旅もあと少しで終わりだ。

目の前には、尾道と因島を結ぶ因島大橋が見える。


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この橋の根元で車中泊をしたことがあります。

内航船に甲板員として乗っている頃でした。


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東映映画「男たちの大和」に使われたセットが、因島にある造船所に残ってあるというので見に行ったのです。

実物大の大和は、それは迫力のあるものでした。


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昔のことを思い出したりしながら、瀬戸内海の美しい夕焼けを見つつキャビンで晩酌をするのは最高の時間です。


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翌朝10時30分、錨を上げてドックに向かう。


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風に振られたりして、なかなかぴったり真ん中に持っていくのが難しい。


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それでも結構早く。11時20分にはロープを取ることが出来ました。

ふー、長い長い旅が、やっと終わった。


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ドックの入り口の蓋(ドックゲート)は、こうやって動かします。


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位置が決まったら、小さい押し船で押し付けて、


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排水開始。


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5時間弱で、底が見えてきました。

皆で排水口に集まっているので、何かトラブルでもあるのかと思ったら、魚を拾ってました。

これこそ一網打尽(笑)。


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全部水を抜くまで、5時間ほどでした。