パナマ運河を太平洋に向け、標高26メートルにある人造の湖「ガツン湖」を進み、運河中央の町ガンボアまでやってきました。
ここには、運河のメンテナンスをする船や、それらを整備する工場などがあります。
雲行きが怪しい。
スコールがやってきました。
やがて大雨となってしまい、前を行く船の水先人から「視界ほぼゼロ」の連絡が入り、ブリッジに緊張が走ります。
自分の好きな場所。
ただの鉄道と道路の橋なんですが、晴れていると何とものどかな景色なのです。
車のすれ違いが困難なほど狭いので、向こうに新しい橋を作っているようです。
やがて晴れ間が見えてきました。
この崖が見えてくると、太平洋はすぐそこ。
崖からすぐのペドロミゲル閘門。
1段式です。
次がミラフローレンス閘門で、2段式。
この2段を下ると、海と同じ高さに戻ります。
いつもなら、上り下りの船を同時に通すのですが、今は下の扉を整備中とのことで、片側交互通航でした。
このあと、日本までの燃料を積むため、いつも混雑気味の危険物錨地で錨を打たないといけないので、出来れば明るいうちに行きたかったのですが、一車線規制なので暗くなってしまった。
矢印のところに、水を締め切る扉があるはずなのですが、メンテ中で外してありました。
巨大クレーン船で吊り下げられている、運河の扉。
錨地への進入は、横からの潮がきつく、10度ほど頭を振らないとまっすぐ進まない状況で、なかなか難しかったです。
なんとか21時30分投錨して、燃料補給中。
徹夜で燃料補給が続けられ、朝になりました。
これが終われば、のんびりした日本への大洋航海の始まりです。