ニューオーリンズの積み荷待機錨地で、今回は6日ほど停泊となりました。
ちょうど土日に当たったので、ボートを手配し乗組員を上陸させる。
上陸して気分転換することは、長い航海でメンタル上とても重要なので、積極的に上がるように勧めます。
自分は上がらずに昼のステーキをつまみにして、日本人3人で大肩を振る(「歓談すること」の船乗り用語)。
8月1日、積み荷岸壁に移動。
運動がてら、歩いて上陸することにしました。
ミシシッピー川の土手をテクテクと歩く。
グーグルマップで、オートキャンプ場のような、キャンピングカーがたくさん集まっているところが近くにあったので、謎に思い行ってみる。
たくさんのトレーラーハウスが集まっています。
手持無沙汰のような若者に話を聞いたところ、町では住宅地の値段が高くて買えないので、ここで暮らしているということでした。
「新品だと6,000ドル(約66万円)くらいするのが、中古だと2,000ドル(約22万円)からあるんだ」というので安さにびっくり。
ちなみに日本では、もっと小さな新車で200万でした!
なぜかホンダ車ばかりが沢山放置されている家。
レジェンドなど計4台が、朽ちていました。
広大な大豆畑。
自動車運搬船に乗っていた三等航海士時代、アメリカから輸出されるトラクターを見たけど、化け物のようにデカかった。
素人ながら、日本ももっと大規模な農業をやって、食料自給率を上げないとダメなんじゃないかな、などと考えます。
午前3時、最後の追い積みに入る。
2番と4番の貨物倉に入れる荷物で、前後の傾きを調整しようという計画だったのですが、満杯で入らなくなってしまった。
結果3センチほど前に傾いたので、後ろの海水タンクに水を張って調整する計画に変更。
何とか予定数量を積み切ったと思ったら、代理店の若者が「あれ260トン足りない」などと言い出すので少し焦るが、よく見たら6トンの間違えだった、あービックリした。
午前5時48分、夜明けとともに出航!
入港するとき、舵を逆に切ったりしていた新人君が、操舵手なのでちょっと心配。