5月15日17時05分、パナマのバルボア錨地で燃料を満タンに補給し、一路日本に向けて出航!
1か月近く、プレッシャーの無いのんびりした航海が続くので、気分的に皆とても晴れやかです。
前方に雨雲接近。
船体は、常に波のしぶきがかかってべとべとしているので、通過後は塩が抜けてとても気持ちいい。
甲板員による船体整備作業中の一コマ。
上からは見えない、裏側を丁寧にさび落としするように指導しています。
前のマストに鳥が止まって糞を落とし、検査官に指摘されることがあり困っていたところ、コックさんが「うちの田舎の畑には、鳥よけに古いCDをぶら下げているよ」というので試したところ、全く鳥が止まらなくなりました。
ウォーキングも快適にできるようになった。
パナマを出て1週間で、メキシコ領のレビジャヒヘド諸島に接近します。
FMラジオがはっきり聞こえるので、人が住んでいるのでしょう。
そのうちの一つ、クラリオン等に接近。
断崖絶壁で絶海の孤島、と思って今調べたら、9人ほど住んでいるって!
航海中毎日目にする夕暮れ。
今日も平穏に暮れていくことに感謝。
13日に日本到着予定だったのですが、12日に着けますか?と営業部から電話がかかってきた。
前航と同じく、時間指定配達だ。
「最後黒潮につかまるから、必ず着くとは保証できませんよ」と念押しをして、機関長と相談、回転数を上げる。
日本近海にきて、恐れていた霧が発生しました。
二日間連続で、夜中に霧笛で起こされた。
しかし、ためらって鳴らさないよりマシ。
回転を上げたり下げたりしながら、黒潮もどうにか乗り切り、6月12日鹿島沖に到着。
日本の内航船が見えて、帰ってきたことを実感。
錨を打って、一日停泊。
船乗りになる前は、船や貨物の検査をする仕事をしていて、鹿島には5年ほど住んでいたので、思い入れがかなりある土地です。
今から上陸するのが、とても楽しみ。