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5月12日午後6時20分、パナマ運河大西洋側錨地に到着。

しかし、潮の流れが強く、航路にはみ出してしまい、アンカーを打ち直すことになってしまった。

一等航海士時代は「キャプテン、頼むよー」などと思っていたが、いざ自分がなると思い通りいかないもの、というのがよく分かる。


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二日くらい待つと予想していたのだが、翌13日18時に防波堤の中に、水先人無しで移動。

潮の流れがきつく、航路に対して船首を15度くらい斜めにしないとまっすぐ進めなかった。

飛行機でいう所の横風着陸、クラブ飛行で怖かった。

22時半、水先人が乗って、パナマ運河へ入っていく。


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豪華なクルーザーとかヨットを積んだ船とすれ違う。


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すごいクルーザー!

アメリカのサイトを見ると、全長100メートル、50億とかで売っているボートがあってビックリする。

12メートルくらいあれば十分だと思うのだが、お金がある人はさらにもっと大きいものが欲しくなってしまうのだろうか?


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3時10分、パナマ運河途中の湖に錨を打って停泊。

次の移動は、14時半というので、のんびりと晩酌。

目が覚めたらこの景色。

湖なので波は全くなく、とても穏やかな気持ちになる。


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予定通り14時15分に水先人が乗船、一路太平洋をめがけて出航!


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ここから13キロほどは、両岸が迫る狭い区間。

ゲイラードカット、と呼ばれています。


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地層が露出しているところがあって、なかなか興味深い。


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零時前、最後のミラフローレンス閘門にアプローチ中。

これを抜ければ、太平洋だ。


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太平洋側の錨地に停泊して、燃料補給中。

日本の燃料費は高いので、もう一度ここまで戻ってこられるように満タンにします。


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島が目の前に見えるポジションで、補給した燃料の量も問題なく、なんとも平和な気分になる停泊でした。