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日本から積んできた鋼材を、アメリカ東海岸のサバンナ、フィラデルフィアで降ろし、いよいよ最後の港、ニューヨークの東に位置するニューヘブンまで来ました。

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あいにくの雨模様の上、街も遠いし、揚げ荷が半日で終わってしまうとのことで上陸は、残念ながらできませんでした。

そうこうしているうちに、会社から次の航海の指令が来ました。
「積み地、トロンベタス、揚げ地、コーパスクリスティ」
揚げ地のコーパスクリスティは、アメリカでメキシコ湾沿いのメキシコとの国境近くにある港とすぐにわかりましたが「トロンベタス」というのがどこかわからない???
こういう時に二等航海士は、いち早くそれがどこか探しだし航海計画を立て始めなければいけません。
灯台表を当たってみたら、南米ブラジルのアマゾン川からさらに支流をさかのぼった所に「トロンベタス」という地名を発見しました。


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びっくりしたことに、グーグルマップにも地名がありません!
近くの街をポイントしています。

「アマゾン川遡上」なんと素敵かつ魅力的な言葉でしょう!
特に昭和40年代生まれの私にとって「仮面ライダーアマゾン」というのは、かなり心の奥深くに刻まれた英雄の一人です(アマゾンの乗っていたバイクのおもちゃを持っていました)。

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というわけでやって来ました、アマゾン川。
河口付近ですが、さすがに広い!

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ここが、アマゾン川河口の街「マカーパ」。
入国手続き、税関検査、検疫などを行います。

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船で不要なドラム缶などを、ビールや果物、野菜などと物々交換する船。

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アマゾン川の水先案内人を乗せて、いよいよ遡上開始!

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雨季とのことで、上流から草などがまとまって流れてきました。

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当直から上がって、キャビンの窓を開け、アマゾンのうっとりする香りをかぎつつビールを飲む。

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続いてウイスキーに切り替える。
何も言うことなし、人生大満足の瞬間。