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2008年2月6日、ペルー、カヤオ沖着。
去年、旅行で訪れた、リマ国際空港の沖に錨を打って停泊。

しかし、なんと泥棒に乗りこまれ、ロープ3本と溶接コード1本を盗まれてしまった。
しかも、自分が停泊当直に上がる、午後8時前に!
普通、泥棒というのは、深夜に出るものとみんな思っていて、バスケットなどして遊んでいるうちに、船首にある倉庫に入りこまれたらしい。
自動車運搬船は、居住区全体が海面から30mも上にあるので死角が多く、うまくその隙をつかれたようだ。
まぁ、乗っ取りとか、人質とか命の危険にさらされなかっただけでも良しとしなければ、とみんなで話し合った。

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翌日午後、岸壁に移動。
キャビンから見た、ペルー、カヤオの街並み。
赤い柱は、バスケットのゴール。
貨物船と違い、広いデッキがあるので、コートがゆったりと取れる。

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20時30分、荷役終了。
出港準備のために操舵室へ。
いかにも港っぽい雰囲気だ。

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2月9日、チリのイキケという港に到着。
入港時間の夜9時まで時間があるので、錨を打たずに船を沖で漂流させる。


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聞いたことない場所だけど、ここ↑

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無線で「21時入港だけど、大丈夫か?」と何回も聞かれる。
皆で??と思いつつ、20時に港まで1時間の位置から、ゆっくりと港内へ移動開始。
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街の後ろの山に、何かネオンで書いてある。
なんだろう?と双眼鏡でのぞくと...。

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時計で「9:11」と書いてあった。
真ん中の「:」が点滅しているので、どう見ても時計だ。
無線局長に双眼鏡を渡し、確認してもらう。
「ほんとだ、9時だよ」

その時チリは夏で、夏時間を実施していたのだが、時計担当の二等航海士が見落として、船内の時計がすべて1時間ずれていたのだ!
船長絶句、あわてて全速前進(笑)

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翌朝。
南米は空気がすごく綺麗。
金星が、夜明けの空に映える。