今度の安倍首相の訪米に関する報道は、突っ込みどころ満載だ。
だから、何を優先して書くべきかは私にとって頭の痛い問題だが、これから書くことは間違いなく優先順位ナンバーワンだ。
今日発売の「週刊文春」(2月16日号)に取って置きの記事を見つけた。
それは、訪米の最大のお土産である、米国雇用創設に国民の年金を差し出す、と言う報道に、菅官房長官が激怒したという記事だ。
その記事を書いたのは、今や安倍首相にもっとも近いジャーナリストである山口俊之氏だから、その内容は間違いないだろう。
すなわち2月2日の日経が「公的年金、米インフラ投資」と報じた。
3日には朝日も「投資年金資産も活用」と書き、各誌も一斉に書いた。
その報道を見た野党は国会で一斉に追及した。
菅官房長官が「あそこまで怒ったのは最近では記憶が無い」(官邸関係者)と言うほど怒り、安倍首相も「今回の騒動の主犯には落とし前を付けて貰うしかないね」
と漏らした、と言う。
なぜここまで怒るのか。
それは図星であり、今度の訪米の成功の最大のお土産であるからだ。
そしてそれは決して国民に知らせてはならない。国民を裏切るお土産であるからだ。
しかし私が此の山口記者の記事で驚いたのは、リークに怒った安倍、菅コンビのことではない。
此の情報リークにトランプ政権側から外交ルートを通じて、はっきりと不快感が示されたと書かれていた事だ。
つまり此の土産は日本の官僚たちがトランプ側と周到に示し合わせて作った、米国を喜ばせるための土産であった。と言うことだ。それがばれて美味く行かなくなったら一番困るのはトランプ側なのである。
それが此の案の作成に関与し、守秘を厳格に護っている幹部からではなく、
下っ端官僚から漏れた。と言うのだ。
天網恢恢疎にして漏らさず、とは此のことだ。
国民を裏切ってトランプの米国を喜ばせようとした、官邸と官僚達。
此のもっとも恥ずべき国家犯罪が、思わぬ形で発覚したというわけだ。
本当に怒らなければいけないのは、安倍、菅、官邸でも、トランプの米国でもない。
われわれ日本国民である。
(天木直人さん…(赤かぶさん)のブログから)
上手の手から水が漏る。
悪事はいつかバレるものですね。
怒らない国民もおかしいです。