憲法は為政者者を縛るもの。
昨年夏の安保法強行採決や今回のだまし討ち選挙によって破壊された立憲主義について、永六輔さんは更にこんな指摘もしている。
それは、「9条を守る」 ことは「99条を守ることだ」というものだ。
憲法議論で言うとね、第9条ばかりに目が行きがちだけれど、条文の最後の方の第99条には、憲法をまとめるように、
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」とあるんですよ。
この大事な99条まで議論が及ばない。
(「現代」5年8月号)
しかし現在自民党が、おしている改憲草案では、この条文に
「すべて国民は、この憲法を尊重しなければならない。」と言う文章が加えられ、本来、為政者を縛られる為にあるはずの憲法が国民を縛るものに変わっている。
これは「憲法」の根幹を揺るがすような変化なのだが、選挙前にこの事実を伝えるマスコミはほとんどなかった。
恐ろしいことですね。
報道がなにも伝えない。
国民は~、ここまでは知らない。
もう日本は悪魔の手のひらに乗った餌食です。