Mさんと逢ったのはある日の現場です。彼は1人で仕事をして居ました。 主人はその日、彼の仕事振りをジっと見て居たそうです。 仕事が速くて上手、出来上がりが綺麗、で現場を汚さない。監督も居ないのに手抜きが有りません。 彼と話したら病気で入院してる間に若い衆が居なくなり1人でやってるとか。 早速うちに来て貰う話をしました。彼の実家は神奈川県のはずれで両親は亡く、お兄さんが個人会社をやっていて。 他にはお姉さんと、風来坊のお兄さん。…彼は早くに働き、格好良さ?、と学歴の無い自分を誇示する為にアウトローの方角に行ったのでしょうね。 夏でも長袖のシャツ、(刺青が有る)、とは知りませんでした。 一年の長い入院で借金だらけ~、アパートと仕事場の家賃は溜まり放題で、借金取りの催促音を消す為に電話には大きな座布団が掛けて有りました。 アパートと仕事場の大家さんが家賃の催促に来ると、(払いたくても払えねェんだからよぅ、~払わないって事はしないから…待ってなヨ!、借りてやってんだからサ。)なんて通らない言葉…。に大家さんがペコペコしながら帰って行きます。 (何なのヨ?) と思いました。まさかヤッチャンとは。 (続く)