午後、事務所に居たら~ノックの音。見たらお向かいの畑の、認知症のご主人です…。外に出たら(散歩に行こう)って誘われました。(うちのが散歩に行って来いと言うんだよ)って…(ちょっと待ってね)と私は車に置いた上着を取ります。(何処に行くんかィ?)って聞かれて(お寺の方を回って来ましょうヨ)と大きい声で答え~。道路に出たら。畑から飛んで来た奥さん(何ヨ?、どうすんの?)(散歩に行けって言うからさ、)(行けったってキノコさん連れ出せなんて、言ってないでしょ!)(行けって言ったヨ)(大丈夫よ奥さん、ちょっと行って来ますから…)と私。(何処に行くんかね?)って聴くご主人~お寺と畑の間を通って行きましょう。~途中柿の実をもいで(旨いウマイ)って…(何処に行くんかよ?)(お散歩でしょ)(墓が有るね)と立ち止まり、畑の方とお話、私は大きい声で通訳の役目をします。畑の方と別れて~(ばあサンが帰っちゃうから帰る!)って…(大丈夫よ、待って居るから、)(ばあサン居るかな?)(ばあサン…)って、置いて行かれた子供見たいです。畑の向こうに見えた奥さんの姿に(ばあサン…居た居た)と嬉しそう…80歳を過ぎても真面目に畑をやって居た人です。子供に還る、少し目が潤んだ私です。