ｶｽﾞﾁｬﾝとﾚｲｺﾁｬﾝは小学校の同窓で中学も私と一緒でした。家が近くなので帰りは何時も三人です、ｶｽﾞﾁｬﾝの家はお魚屋さんでﾚｲｺﾁｬﾝの家はｻﾗﾘｰﾏﾝ。何時もｶｽﾞﾁｬﾝのお店に寄ると両親の姿は無くて、時々お兄さんが金銭登録機からﾁｬﾘﾝとお金を出して出掛けます。ｶｽﾞﾁｬﾝもﾁｬﾘﾝと小銭を出して駄菓子屋さんで飴等を買って分けてくれます…貰うばかりなので私達もお金を持って来ようとﾚｲｺﾁｬﾝと話しました。その頃お茶とお花を教えて居た私の祖母が(三人に教えてあげる)と云うので習うことにし…ﾚｲｺﾁｬﾝはﾀﾀﾞの月謝を払うと言ってお金を貰った様です。私は祖母のﾀﾝｽから信玄袋に入った小銭を頂きました。ﾃﾞﾓある日又信玄袋からお金を掴み出して居た所を見つかり～逃げる私、(…ｵﾉﾚ…)と言って追い掛けて来る祖母。…それきりｺｿ泥は辞めて私の家で三人勉強をする事にしました。 ある晩。お風呂から出た祖母が三人に(お休み)と言って寝室に入って行き。…翌朝…床の中で冷たくなって居ました。心臓麻痺!。それから私は東京に～、ｶｽﾞﾁｬﾝとﾚｲｺﾁｬﾝは亡くなって…今はﾓｳ居ません。病気で１ヶ月休学した私が残って。～様々な運命…。生きている事を改めて大切にと思う私です。