高校生の時 クラスにデコちゃんとラビちゃんと言う仲良しが居ました。二人ともチビで机は前の方です。
毎日交換日記を交わし．．手紙のやり取り、帰りも一緒。 ラビちゃんには中学からのお友達が二人居て
四人一緒に帰ります。 みんな電車通学なので お互いの家に行った事は無いけれど．．兎に角学校に居る時だけは仲良しでした。
自由が丘からバレエを教えて下さる先生がいらして二人とも習って居ました。 ある日ラビちゃんをO君と言う学友が呼び止めました。（ラビちゃん何処に居たの?,デコちゃんが探して居たョ、 用事が有るから先に帰るって、ラビちゃんに電話をして下さいって、）と紙切れをくれました。 公衆電話に行って掛けたら(ハイ 桐ケ谷火葬場です)と言われ吃驚したラビちゃん、デコちゃんの身内の方に何か有ったのでしょうか? 葬儀場の方と話してもラチがあきません。
O君を捜して居たらO君の親友のT君に会いました。(今日はエイプリルフールだよ)って笑って居ます。
O君は四人グループで 何かと悪戯なのですね。
又 ある日、ラビちゃんの家にハガキが舞い込んで来ました。（糸より） って、見たら(落とされたものを拾いました。御預かりして居ます)って、 色々考えても心当たりが無いラビちゃん、 デコちゃんにハガキが来た事を言いました。そうしたらラビちゃんに書いたお手紙を落としたって。
台風の日に学校から帰る途中、 電車が停まってしまい、次の駅迄線路の上を歩いた時、同じ方向のU
さんが一緒に歩いてくれたそうです。 好きになってしまった、って書いた手紙をおとしたそうです。
（糸） って誰? ノッポのS君でした、Uさんも S君もO君のお仲間です。
デコちゃんは卒業して狸穴の郵政省に勤め、同僚の方と結婚して、妊娠、子宮癌になりました。とハガキが来ました。 三ヶ月程して電話をしたラビちゃん。 電話機を抱き締め大声で泣きました。
デコちゃんは出産して子宮癌の為 亡くなったそうです。ラビちゃんの存在を知らなかった御主人はオロオロ、．．．O君と糸さんも二十歳前に亡くなったそうです。
之はラビちゃん(キノコbp)の遥か遠い想い出話です。
(追悼) 儚くも逝きし笑顔よ 夢抱き胸弾ませる 日々を遺して キノコ