友人以外には知られる事も無く、Oさん一家は二階で穏やかな日を過ごし、子供達は明るく学校に通い始めました。奥さんは仕事の飲み込みが早く、Oさんより学歴が有る様です。見た感じは色白の優しいお嬢様育ち…と言った人で…おっとりした風情が有りましたね。…毎日何処から電話が有った、とか…連絡簿に書いてある字も綺麗で…マージャンをやる掘り炬燵を机にして、書類棚の横に何時も座って居ました…。…彼女に留守を頼んで出掛けられるので…助かります…。 それから二年位して~私は使った湯呑みを洗いに台所に立ちました。手を拭き乍、何の気なしに棚の上を見たら、メモ用紙が二枚、何か知ら?、と見たら(○○町のG様図面お届け、打合せ、煉瓦希望。お伺い)と日にち電話番号が書いて有り…もう一枚も違う名前の方とのお約束が。奥さんの字です(何かおかしい)と思いました。連絡帳に書かないで…。 うちは電話局の職業別電話帖に広告を出して居ます。知らないお客様からも仕事の依頼が入る事も…。仕事の横流し?…と頭に?感じました。誰かと組んでる?と思い。主人に話すと~。主人も、えェッ?…と怪訝な顔をして居ます。 …続く…